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ブログ記事

産後1週間の新生児の様子
ベテラン助産師の本村啓子です 今回は産後1週間の新生児の特徴についてお話します。   産後1週間の新生児は、生まれてから1週間経過したばかりで まだ赤ちゃんとして体外への適応が進行中です。     新生児の身体 【新生児の体の特徴】 身長 約50cmで、生後1年頃には約1.5倍に成長します。   体重 出生時の体重は約3,000gで、生後2~3日は一時的に減少しますが、 10日程度で元に戻り、3カ月後には出生時の約2倍、1年後には約3倍に増加します 頭囲  出生時の頭囲は平均33cmで、まだ骨がくっついていないため 頭部に大泉門と小泉門が開いています。   胸囲  出生時の胸囲は頭囲より少し小さいです。 胸の筋肉は未発達なため、腹式呼吸をしています。   首 新生児期は首がグラグラしており、3~4カ月頃に首がすわります。   目  新生児の視力は0.01で近くのものしか見えず、立体感がありませんが、 2~3カ月後には視力が向上します。   耳 聴覚は発達しており、胎内から音を聞く能力を持っています。   鼻 匂いに敏感で、お母さんの匂いを嗅ぎ分けられます。   口  おっぱいをくわえて飲むことができ、舌の感覚は甘味などの味を区別できます。   肌 生まれたばかりの新生児は胎脂がついており、感覚があり、痛みやかゆみを感じます。   おへそ  へその緒は最初はみずみずしいですが 徐々に乾燥して生後1週間くらいでとれます。   手、足 新生児は手足をよく動かし、把握反射を持っています。   股関節 股関節が柔らかく、足がM字形に開いています。    新生児の生理   生まれてから2~3日の間は、一時的な減少が見られることがあります。 これは以下の理由によるものです 初期の排尿と便秘 新生児は出生直後から尿と便を排泄し始めますが、 最初は排尿や便秘が十分に行われないことがあります。 このため、体内に余分な水分や排泄物がたまり、体重が減少します。   初期の授乳 生れて2~3日までの新生児は、母乳や糖水(ミルク)を飲む量よりも排泄の量のほうが多いため 生理的に体重減少が起きてきます。 赤ちゃんの吸いつきが十分でなく、まだ出産時のストレスが残っているため 摂取量が少ないことがあります。 しかし、徐々に哺乳量が増え、体重は増加していきます。   黄疸(新生児黄疸) 産後数日から1週間程度で、多くの新生児が黄疸と呼ばれる 黄色い色素の蓄積による皮膚や白目の黄色化が見られます。 これは肝臓の機能が未熟で、ビリルビンという物質が排泄されないためです。 通常、1週間から2週間で自然に改善しますが、 症状が強い場合は医師の指示に従って治療が必要なこともあります。 新生児黄疸に付きましては以前のブログを参考にしてください。   睡眠パターン 新生児はまだ日夜の区別がつかず、約1~3時間ごとに授乳やおむつ替えをする必要があります。 彼らの睡眠サイクルは短く、深い眠りから急に目を覚まし、泣くことがあります。 お母さんも睡眠不足になりがちな時期で、昼間でも休めるときには睡眠をとるようにしましょう。   尿と便  生後24時間時間以内に排尿と排便が確認されることが重要です。 生後24時間以内に初回排尿・排便があります。 便は最初胎便とよばれる粘り気の強い暗緑色の便が生後2~3日排泄され、 その後、緑黄の泥状の便(移行便)となり、黄色い便に変わります。   皮膚 新生児落屑(皮膚の剥離)は生後2日頃からはじまり1~2週間程度続きます。 お腹の中で湿度の高い状態から,胎外の乾燥した場所になり 手足を中心に皮膚が乾燥して鱗状になり、やがて剥がれ落ちます。... 続きを読む...
新生児黄疸について
ベテラン助産師の本村啓子です 今回は新生児黄疸についてのお話です。   黄疸は、皮膚や白目が黄色く変色する症状です。 少しは耳にしたことがあると思います。 この黄色の色素はビリルビンという物質によって引き起こされます。     新生児黄疸の原因 ほとんどの新生児は生後数日から1週間以内に黄疸を発症します。 これは、新生児が赤血球を分解し、その過程で生成される ビリルビンをうまく処理できないことによるものです。   お腹の中ではママの身体を通して酸素をもらいます。 ママのお腹の中はいわば富士山の上並みに酸素が薄いのです。   胎内では沢山の赤血球により赤ちゃんに酸素を送ります。 生れたとたんに濃度の濃い空気中の酸素を吸いますので 必要のない赤血球が壊されて、分解されたビリルビンが排出が遅れると 黄疸という形で出現します。   新生児は、肝臓が未熟でビリルビンを処理できないため起こりやすいです。 他にも母乳栄養がビリルビンの排泄を妨げることあります。     影響   脳への影響 高度な新生児黄疸は、脳にビリルビンが蓄積することで脳障害を引き起こすリスクが増加します。 これは「核黄疸」として知られ、神経学的な問題や聴覚、運動、認知機能の障害を引き起こすことがあります。 肝臓への負担 新生児の肝臓はビリルビンを処理するのに十分に成熟していないことがあるため、 高度な黄疸が続くと肝臓に負担をかけることがあります。 これは肝臓の損傷や肝機能の低下につながる可能性があります。 核黄疸に関連して、赤ちゃんの意識が変化することがあります。 核黄疸は、このビリルビンが中枢神経系に影響を及ぼし、脳に損傷を与える場合があるため 交戦療法や、輸血などが行われる場合があります。 食欲不振や体重減少 強い黄疸が赤ちゃんの食欲を低下させ、体重減少を引き起こすことがあります。 これは育児において成長の問題を引き起こす可能性があります。     黄疸がひどくならないためには   適切な授乳 適切な授乳を行うことは新生児黄疸のリスクを低減させる重要な要因です。 母乳育児を行う場合、新生児は生後すぐに授乳を開始し、頻繁に授乳することが推奨されます 初乳に含まれる成分がビリルビンを効果的に排泄するのに役立ちます。 妊娠中の十分な栄養摂取 妊娠中に十分な栄養を摂取し、健康的な出生体重の赤ちゃんを産むことで、新生児黄疸の発症リスクを減少させます 妊娠期間中に適切な栄養を摂り、妊娠中の健康を確保しましょう。 赤ちゃんの十分な水分摂取 新生児には十分な水分摂取が必要です。 母乳やミルクを通じて水分を摂取できるようにし、脱水を予防します。 赤ちゃんが適切に水分を摂ることは、ビリルビンを体外に排出するのに役立ちます。   日光浴 日光浴が治療法として使われることがあります。 直射日光の当たらない、明るい場所で寝かせるなどでも ビリルビンの排泄には役にたちます。 気温に気を付けて、腕や、足、顔などを明るい光を あてるようにします。     治療 光線療法 通常、軽度から中程度の新生児黄疸は特別な治療を必要とせず、ビリルビンは自然に排泄されます 便や尿から排泄されますので、哺乳量を保つ必要があります。 しかし、重度の場合や黄疸が長引く場合は、特別な治療が必要となることがあります。 光線療法といわれる光線を浴びる治療が行われることがあります。 多くは24時間の光線療法で改善する場合が多いですが 改善結果次第では、48時間入る場合もあります。 母乳育児と黄疸  母乳育児を行う場合、母乳中の物質がビリルビンの排泄を妨げることがあるため 新生児黄疸が一時的に増悪することがあります。 しかし、通常は母乳育児を続けることが推奨されます。 医師や助産師のアドバイスを受けましょう。 自宅に帰ってから   まれに自宅に帰ってからも黄疸が出てくることがあります。 赤ちゃんの黄疸が急速に悪化した場合は特に顔や目が黄色くなり、 食欲不振や体重減少が見られる場合があります。 あまり頻度的には置きませんが 意識がぼんやりとした場合などは治療が必要ですので 産婦人科を受診しましょう.     まとめ 新生児黄疸はほぼ全員の赤ちゃんが経験します。 程度がどれくらいかで治療が必要になります。 医師に任せておけば大丈夫なものですからあまり心配せずに、 気持ちに余裕を持ちましょう。 とはいえ赤ちゃんが目隠しをされて、24時間も自分から引き離される感覚は 何とも言えず寂しいものです。 私も、第一子が新生児黄疸になり、わんわん泣いてしましました。... 続きを読む...
授乳ブラの選び方(妊娠期間の胸をサポート)
ベテラン助産師の本村啓子です 今回は、授乳ブラの選び方について、説明します。     授乳ブラが必要な理由   マタニティ期間中、ママのバストはサイズや形状が変わり、 これまでのブラでは適切なサポートを得ることが難しくなります。   大きく成長する胸。つわりで気持ち悪くなる位の周辺。 張りのため重くなるバスト。敏感さを増す乳首周辺 授乳ブラは、ママの身体の変化に対応し、快適さとサポートを提供します。 快適でサポート力のあるブラを選ぶことは、 マタニティ期をストレスフリーにする大きな鍵です。 マタニティ期をより楽しく充実したものにするために、 自分に合う授乳ブラを使いましょう。     授乳ブラの選び方   サイズがピッタリ 最初に考慮すべきは、正しいサイズの授乳ブラを選ぶことです。 サイズが合わないブラは、快適さやサポートが不足し、 胸が苦しく、乳房に圧迫感を与えることがあります。 授乳期間中は、平均1サイズ2カップの胸のサイズがアップします。 (70B→75D) 締め付け感に注意 授乳ブラは、サポートと快適さを提供するために設計されていますが、 あまりにも締め付けが強すぎるものは避けた方が良いでしょう。 特に、乳房が圧迫されると乳腺の詰まりや不快感の原因となることがあります。 程よいサポートと伸縮性があるブラを選びましょう。  カップの形状 授乳ブラのカップの形状も重要です。 カップのデザインが適切でないと、授乳の際に乳首や乳頭を取り出しにくくなることがあります。 授乳カップが簡単に開閉でき、赤ちゃんが飲みやすい位置に乳頭を持ってくることができるか確認しましょう。 また、漏れた母乳を吸収するための授乳パッドを挿入するスペースあります。 授乳パッドを使用する予定なら、それに合ったデザインのブラを選びましょう。 これにより、快適で清潔な状態を保つことができます。 着脱のしやすさ 授乳ブラは、赤ちゃんの授乳のために簡単に着脱できるデザインが求められます。 簡単に開閉できると、授乳時のストレスが軽減されますね。 ブラを選ぶ際には、着脱してみて自分に合うものを選びましょう。 素材と通気性 授乳ブラの素材は、肌に触れる部分であるため重要です。 通気性のある素材や肌に優しい素材を選びましょう。 特に、夏場や暑い日には通気性が高いブラが快適です。  ストラップの調整 ストラップは授乳ブラのサポートに欠かせない要素です。 ストラップが調整可能で、肩への負担を軽減できるブラを選びましょう。 長時間の着用でも、また胸が成長しても快適さを保つことができます。 スタイルとデザイン 最後に、自分の好みに合ったスタイルとデザインを選びましょう。 授乳期間中も、自信を持って美しく感じることが大切です。 幅広いスタイルあり、機能性とデザインを兼ね備えた授乳ブラもあります。   今回は授乳ブラについてのお話でした。 では素敵なマタニティ生活をお送りくださいね。 あなたが幸せになることを応援しています! 続きを読む...
乳腺炎
ベテラン助産師の本村啓子です   乳腺炎は、乳房の組織が炎症を起こす状態で、通常、乳幼児を育てる母親によく見られます。 乳腺炎の主な原因と対処方法について説明します。     原因   乳汁の滞留    乳汁が乳腺内で滞留し、通過しきれないことが乳腺炎の主な原因です。 これは、乳房の乳管が詰まることや分泌量よりも哺乳量が少ない場合で起こることがあります。   細菌感染 乳腺炎は時に細菌感染によって引き起こされることもあります。 通常、乳腺の小さな傷口やひび割れから細菌が侵入します。     対処法   乳腺を開通する 自分でできる方法でマッサージをします     母乳をよく吸わせる  乳腺炎の初期段階では、赤ちゃんによく母乳を与えることが大切です。 母乳の排乳が乳腺を刺激し、乳汁の滞留を解消するのに役立ちます。   授乳姿勢などに気を付けて深く授乳します。 炎症を軽減する湿布   自分で行うときは冷たいタオルなどで冷やすことが多いです。 なぜなら、うまく開通できない場合に温めると痛みが増すことがあるからです。 (小さいアイスノンをタオルで包み利用するのも可) 炎症がある場所にキュウレイコンなどの漢方薬を当てることで、痛みと腫れを軽減できます。 またキャベツの葉っぱを数枚乳房に充てることで炎症を抑えることもできます。 昔からの民間療法ではじゃがいも1コをすりおろし小麦粉を混ぜて耳たぶくらいの柔らかさにしてお酢をほんのちょっと混ぜガーゼで挟んで炎症が起きている部分にあてて、下着と胸の間にはさむ方法もあります。 キャベツも、ジャガイモも効果的ではあります。   休息   乳腺炎の症状が重い場合、十分な休息を取ることが大切です。 またストレスや疲れなどで授乳感覚が開いて乳腺炎になる場合も多いです。 十分な休息をとりましょう   病・産院治療   乳腺炎が繰り返し起こる場合や治療が効果的でない場合、乳房の問題について 乳腺専門医や産婦人科医に相談することが重要です。 専門家は適切な診断と治療を提供して、再発を防ぐためのアドバイスをしてくれます。 細菌感染が確認された場合、医師から処方された抗生物質を適切に使用します。 抗生物質は感染の治療に役立ちます。    ブラジャーの大切さ   それまでワイヤー入りのブラを付けていた方でも ワイヤーなしの適切なブラジャーを着用し、乳房をしっかりサポートすることが大切です。 妊娠中からの乳腺の成長を阻害しないように ワイヤーがないのに、垂れないようにホールド力が抜群です。 妊娠中に大きく成長する胸に合わせてホックで調節で来るよう延長ホックもついています。 また、フロントオープンで夜間の授乳時の方の冷えなどを予防します。 サイズ展開やカラーバリエーションも業界トップクラスです。     まとめ 妊娠中からの乳腺の成長を阻害しないことや、乳首の管理が大切です。乳腺炎の症状が現れたら早めに対処することがです。 適切な対処法をすことで、乳腺炎から早く回復し、母乳育児を続けることができます また、母乳育児中に乳腺炎が頻繁に発生する場合は、 助産院や病院などで指導を受けることも検討しましょう。 何しろ、エンドレスで大変な育児を皆さんが 幸せに乗り越えれるように、私も頑張って発信していきますね^^   インスタライブ 第1回目 「ゆるーく安産になる方法!」終了しました。 mamano_mikata_monna インスタにアーカイブ残っています。 3000人の出産の介助経験を持つ ベテラン助産師がインスタライブで、ママの質問に答えます 次回は皆さんの希望の内容で行いたいと思います。 知りたいことや、質問を直接聞いてみたいことなどがあれば あらかじめこちらブログにコメントお願いしますね。 続きを読む...
母乳とミルクの決定的な違い
ベテラン助産師の本村啓子です   母乳とミルクは、赤ちゃんに栄養を提供するため必要不可欠なものです。 どちらも赤ちゃんの成長と発育に必要な栄養を提供しますが、 成分、免疫効果、利点、注意点など、いくつかの違いがあります。 今回は、母乳とミルクの決定的な違いについて、初めてのママにわかりやすく説明します。   母乳とミルクの成分の違い 母乳の成分 母乳には、赤ちゃんの成長に必要な栄養素が均等に含まれています。 タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル、水分など、バランスの取れた栄養が含まれています。 右のホエイの消化のよい部分が多いです  母乳は赤ちゃんの未熟な消化器官に優しい形で提供され、吸収が効率的です。 さらに初乳と生乳でも成分は違います。   初乳(妊娠16 週頃から産生,産後2 日くらいまで)  ① たんぱく質濃度が高く,特に乳清蛋白中には免疫グロブリンやラクトフェリンなどの感染防御 因子が豊富である。  ② βカロテンを多く含むため黄色っぽい。  ③ ナトリウム(Na),クロール(Cl)を多く含みたい便の排泄をうながす    成乳(産後3 日以降)  ① 初乳と比べて蛋白質濃度が低く,乳糖と脂肪の濃度が高くなる。  ② 成乳になるにしたがって青白色で半透明の母乳へ変化する。  ③ 初乳と比べてNa,Cl 濃度が低い。   ミルクの成分 栄養素の調整 ミルクは母乳に似た栄養素を含むように設計されていますが、 厳密には母乳の成分と異なります。 ミルクは、乳タンパク質、乳脂肪、糖類、ビタミン、ミネラルを含み緑色の 固まりやすいカゼインが多いため消化が母乳に企画するを遅いです。   抗体と免疫成分   母乳には、抗体、免疫グロブリン、白血球などの免疫成分が含まれており 赤ちゃんを感染症から保護し、免疫系の発達をサポートします。 免疫物質である分泌型 IgA,ラクトフェリン、リゾチーム,マクロファージ(リンパ球の一種)が入っており 胃腸や粘膜に広がりウイルスや細菌,アレルギー物質の侵入を防いでくれます。 ※ ラクトフェリンー鉄結合性の糖たんぱく質で,含量は哺乳類の中でヒトの乳で最も高く特に成乳より初乳に多く含まれ ます。 また母乳は、将来のアレルギーや喘息のリスクを低減させることが示されています。    ミルクには母乳に含まれる抗体や免疫成分がほとんど含まれていません。 そのため、免疫システムのサポートが限られています。   赤ちゃんのあごの発育   母乳を吸うことは直接授乳により上あごや口周りの筋肉が発達し,歯並びや顔面形成がよくなる ミルクも現在は、吸啜しにくい乳首などが出ており、乳首を選ぶことで歯並び効果は得られます。 母親側のメリット    射乳ホルモンのオキシトシンが子宮の収縮を促し(子宮復古),出血量を減少させる  乳汁産生ホルモンのプロラクチンが,排卵の再開を遅くすることで自然な出産間隔を調節する  母親の閉経前乳癌,卵巣癌,子宮体癌を予防するなどの効果もあります。   母子の絆 母乳による授乳は母子の絆を強化し、スキンシップを増します。 ミルクの場合も、しっかりと抱っこしたりスキンシップを取ることで補えます。   利便性   母乳は、持ち歩く器具もなく手軽の上げれます。 ミルクは準備が簡単で、家族などが育児協力をするのに役立ちます。     まとめ   母乳は最適な栄養と免疫効果があります。 母乳とミルクのどちらを選ぶかは、個々の状況や好みに依ります。 母乳をあげれない場合も、ミルクをあげる場合も 育児はじゅにゅうだけではないので 自信をもって行うことが大事です。   さらに言うと、信頼と愛情が赤ちゃんには一番大事ですね^^ インンスタライブ   第1回目 「ゆるーく安産になる方法!」終了しました。 mamano_mikata_monna... 続きを読む...
母乳育児の成功のママ側の3つの因子
ベテラン助産師の本村啓子です 母乳育児の成功には、いくつかの大切なコツがあります。 今回はその3つについて話をします。   1. 頻回な授乳 赤ちゃんの成長に合わせて、頻回な授乳が成功の鍵です。 ここで大切なのは、赤ちゃんが必要なだけ飲むようにサポートすることです。 1: 頻繁な授乳タイムを設ける 母乳育児では、赤ちゃんのペースに合わせて頻繁に授乳しましょう。 赤ちゃんが吸うことにより母乳が作られるためのホルモンが大量に分泌されます。 通常、新生児は1日に8回以上、授乳が必要です。 母乳の場合は消化がいいので2時間おきの授乳も普通に起こります。 リズムが整う1か月までは、頻回に飲ませて母乳が出るサポートをします。 2: 夜間も授乳を続ける 夜間でも授乳を続けることが大切です。 夜間の授乳は母乳分泌を促進し、赤ちゃんの安眠にも貢献します 授乳枕や足りない時のミルクを近くに置くなど 快適な環境を整え、暗い部屋で授乳し、授乳中もリラックスした雰囲気を作りましょう。 3: 赤ちゃんのサインを注意深く観察する 赤ちゃんは泣くだけでなく、授乳を求めるさまざまなサインを示します。 手を口に持っていったり、唇をなめたり、小さな唸り声を出したりすることがあります。 これらのサインに敏感に反応し、授乳を提供しましょう。 ただし、飲んですぐの場合はおむつだったり、げっぷが出ていないためだったりしますので 授乳以外の要因もあるので気を付けましょう。     2. 乳房と乳首の管理   正しい飲ませ方や乳房の健康を保つために、乳房と乳首の管理が欠かせません。 妊娠中期から、乳房や乳首のマッサージも行いましょう (別日に詳しく説明) 4: 母乳分泌を促すマッサージ 乳房のマッサージは母乳分泌を増やすのに役立ちます。 授乳前にも毎回乳房をマッサージして、母乳の分泌を良くしましょう 5: 正しい飲ませ方を心がける   正しい飲ませ方には、乳頭を丸くふくませ、深く赤ちゃんの口に入れることが重要です。 上の右の絵の様に、赤ちゃんの唇を内側にめくり、口を大きく開かせましょう。 これにより、乳首への負担を軽減し、赤ちゃんが効果的に授乳できます。 授乳時の赤ちゃんの高さにも気を付けましょう。 授乳枕などで高さ調節をしましょう。 おちょぼ口で浅くくわえたり(上の絵の左側) 乳頭をつぶし飲みしたりする赤ちゃんの飲み方には注意が必要です。 これらの飲み方は乳頭や乳輪を傷つけ、乳房の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。 大きく口を開けて深く飲ませる、正しい飲ませ方をサポートしましょう。 6: 授乳後の乳首のケア 授乳後、乳首のケアも大切です。 母乳がまだ残っているときは20分を目安に搾乳しましょう 搾乳したものは冷蔵庫に保存し次回の授乳時に温めて足します。 (冷凍なら1日まで保存可)     栄養、睡眠 7: 栄養を十分に摂る   母乳を供給するためには、母親自身が健康で栄養を十分に摂ることが不可欠です。 バランスの取れた食事を心がけ、水分補給も忘れずに行いましょう。 必要な栄養素を摂ることで、母乳の品質と分泌量が向上します。 8: 十分な睡眠を確保する   睡眠不足は母乳育児のストレスを増加させ、母乳分泌にも悪影響を及ぼす可能性があります。 赤ちゃんの睡眠サイクルに合わせて、十分な休息を取るように努力しましょう。   パートナーや家族のサポートを受けることも大切です。 これらのコツを実践することで、母乳育児を成功させる確率が高まります。 赤ちゃんの成長と健康をサポートするために、母乳育児を楽しんで取り組みましょう。 ※以上はママ側の因子です。赤ちゃん側の問題で飲めない場合もあります。   インスタライブ   第1回目 「ゆるーく安産になる方法!」終了しました。 mamano_mikata_monna インスタにアーカイブ残っています。 3000人の出産の介助経験を持つ ベテラン助産師がインスタライブで、ママの質問に答えます 次回は皆さんの希望の内容で行いたいと思います。 知りたいことや、質問を直接聞いてみたいことなどがあれば あらかじめこちらブログにコメントお願いしますね。 続きを読む...
正しい抱き方
ベテラン助産師の本村啓子です 赤ちゃんの授乳時の抱き方が母乳の飲み具合に影響を与えることを知っていますか? もし赤ちゃんの授乳がスムーズでない場合、抱き方を見直すことで解決できるかもしれません。 今回は授乳時の抱き方のコツと、それが母乳育児に与える影響について説明します。 さらに、まちがった抱き方をすると腱鞘炎のリスクがありますので 覚えておきましょう。     主な3種類の抱き方 授乳をする時の赤ちゃんの抱き方には、大きく分けて3つの方法があります。 赤ちゃんの3通りの抱き方     横抱き 横抱きは一番オーソドックスな方法です。 方法 横抱きの上手な抱き方のポイントは、 赤ちゃんの体が一直線になるようにし おっぱいに対して赤ちゃんの体の向きが平行であることです。 ママは前かがみにならず、背筋を伸ばして授乳を行うようにしましょう。   Q: ママの乳首と赤ちゃんの口の高さが合わない時は? 授乳クッションやバスタオルを使って高さを調整しましょう。 正しい抱き寄せ方によって、トラブルを減らし、乳首の痛みを軽減できます。 ポイント 赤ちゃんの首や頭の後ろにちょうどママの肘がくる。 ママの体(お腹)の真ん中あたりに赤ちゃんのお尻がくる。     縦抱き   ↑ 右が立て抱き 縦抱きは、小さな赤ちゃんや深く吸うのが苦手な場合に有効な授乳方法です。 縦抱きは、ママの太ももの付け根あたりに赤ちゃんをまたがせます。   方法   片手で赤ちゃんの首の後ろを支え、反対側の手でお尻を支えます。 赤ちゃんの背中をややまっすぐにします。 赤ちゃんの体が安定していることを確認し、口の高さとおっぱいの高さを合わせることが重要です。   赤ちゃんの背中は真っ直ぐに伸ばすの? 赤ちゃんの背中が完全に真っ直ぐに伸びる必要はありません。 自然な姿勢で飲むことができるように、背中がねじれないように注意しましょう。 フットボール抱き(脇抱き) おっぱいが脇に溜まっている場合や、赤ちゃんの飲み方が浅く感じる場合に試してみましょう。 赤ちゃんを引き寄せるため、ママは胸を張りながら授乳を行います。 前かがみにならず、楽な体勢を心がけましょう。 方法 左のおっぱいをあげる場合は赤ちゃんを左側の脇に抱え、左手で赤ちゃんの首の後ろを支えます 赤ちゃんの体はやや斜めになります。 赤ちゃんの身体全体が、おっぱいに向いているようにします。 赤ちゃんのお腹がママの脇腹にくっつく感じです。 赤ちゃんのお尻の高さを調整し、ママの乳首の高さと赤ちゃんの唇の高さを合わせましょう。 ママの体に無理がかからないように工夫することが大切です。   授乳枕か、バスタオルを重ねて抱きやすい姿勢を保ちましょう   まとめ 授乳はママと赤ちゃんがリラックスした雰囲気で楽しむことが大切です。 授乳の際の抱き方は一般的な方法がありますが、 赤ちゃんの体重や体型、口の大きさ、乳首の形などには個人差があります。 最も重要なのは、ママと赤ちゃんが快適に授乳できる方法を見つけることです。 正しい抱き方だけでなく、自分たち親子に合った方法を見つけましょう。 インスタライブ 第1回目 「ゆるーく安産になる方法!」終了しました。 mamano_mikata_monna インスタにアーカイブ残っています。 3000人の出産の介助経験を持つ ベテラン助産師がインスタライブで、ママの質問に答えます 次回は皆さんの希望の内容で行いたいと思います。 知りたいことや、質問を直接聞いてみたいことなどがあれば あらかじめこちらブログにコメントお願いしますね。 続きを読む...
知ってほしい哺乳量たりてるかの目安。
ベテラン助産師の本村啓子です 初開催決定! 1月26日(金)10時から(30分予定) 「ゆるーく安産になる方法!」 ※初めてなのでミスなどおおめに見てね^^; 今日は新生児の哺乳量についてお話します。 新生児の哺乳量 新生児はどんどん成長し、胃も大きくなっていくため 1日に飲む母乳量も日々増えていきます。   3時間おき1日8回の授乳をする場合 赤ちゃんの体重にもよりますが、 1回に飲む母乳量の目安は「生後日数×10ml+10ml」といわれています。 ※先日ブログでお話したように母乳の場合は1日12~15回ということもあります。 生後1週間以内に飲む1回の母乳量の平均は以下の表のとおりです。     ※その後はあまり増えず1か月で80~120㏄/ 回ほどです。 生後2~3週間になると胃も大きくなってくるので、1回に飲む母乳量が増えてきます。     母乳量が不足しているサイン 飲んでいる母乳量が不足しているときのサインを紹介します。 以下のような状態が見られる場合は飲んでいる母乳量が足りない可能性があるので 授乳回数を増やす、授乳姿勢や吸い方を見直すなどしてみましょう。 体重が増えない 元気がなく機嫌が悪い おしっこの回数が1日6回以下で少ない うんちの回数が少ない 授乳後1時間以内にすぐ泣く 授乳量が少ない原因   出産後間もない場合   出産後間もない場合はまだ十分に母乳が生成されていない場合があります 頻回の授乳を試し、最低1日に8回以上の授乳を行って分泌を待ちます。 ストレスと疲労 母親のストレスや睡眠不足、疲労は母乳量に影響を与えることがあります。 リラックスし、十分な休息を取ることが大切です。   栄養不足  母親の栄養状態が不良だと、母乳の質や量に影響を及ぼすことがあります。 バランスの取れた食事や水分摂取を確保し、必要な栄養素を摂ることが重要です。 授乳の仕方   授乳の際に正しい姿勢や乳首の位置、赤ちゃんの吸い付きを深くするなど、 授乳テクニックを改善することが必要です   乳腺の詰まりや炎症 乳腺の詰まりや乳腺炎が発生すると、母乳供給が一時的に減少することがあります。 これらの問題は早期に対処することが大切です。 対処については別のブログでお話します。   赤ちゃんの健康問題   赤ちゃんが吸う力や能力に問題がある場合や横断など赤ちゃんの健康状態に問題がある場合もあります。   授乳量が少ない時の対処   頻繁な授乳 正しい授乳テクニック 良い睡眠と休息をとり、リラックスしストレスを軽減 バランスの取れた食事を摂り、十分な水分 乳房マッサージを授乳前に毎回行う(体に覚えこませる)    SMC母乳マッサージより マッサージ方法 ①おっぱいを持ち上げて、外側から押す 右手の手のひらと指で、バスケットボールをつかむように 指を広げておっぱいを持ちます。左手親指の付け根下にある、母指の付け根をおっぱいの上部にあてて 右側に向かって横に押します。この動作を4~5回くり返しましょう。痛い時はもう少し外側から、軽く触れるように押しましょう。 ②手の位置を少しずらして、押していく 右手の位置を少し下方にずらし、小指側をおっぱいの外側斜め下にあてます。右手は左手の上にあて、力を入れる点(図)に注意しながら、右の肩に向かって押すようにします。この動作を4~5回くり返しましょう。また、右の手のひらでおっぱいを潰さないようにだけ気を付けましょう。 ③おっぱいを下から上に持ち上げる 右手の手のひらの小指側を、おっぱいの下にあてます。 左手はその下にそえるように置いておっぱいを真上にすくい上げるようにします。 この動作を4~5回くり返しましょう。前から手のひらが見えるくらいがちょうどいい位置です。   乳頭マッサージ SMC母乳マッサージより   母乳量が過剰なサイン  飲んでいる母乳量が過剰になっているときのサインを紹介します。 以下のような状態が見られる場合は、飲んでいる母乳量が多い可能性があるので 授乳回数を減らす、少し搾乳してから授乳するなどして、授乳量を減らしてみましょう。 よく母乳を吐き出す げっぷやおならが多い 授乳中に口から母乳がこぼれる お腹にガスがたまりやすく張っている 授乳後に水平に寝かせると泣き出す 授乳後にうなる 苦しそうにいきむ... 続きを読む...
子供の結婚後と出産直後に親として気を付けたいこと
ベテラン助産師の本村啓子です お嫁さんや義理の息子との関係を築くことは、家族関係の中でやや緊張としてとらえられることがあります。 なぜなら、育った環境の違ういわば他人が、家族としてこれから暮らしていくのです。 以下に、父母として、お嫁さんや義理の息子との良好な関係を築くためのいくつかのアドバイスを紹介します。 最初に家族として迎えた時、あとに出産直後の対応についてお話します。   家族として迎えた時 受け入れ   まずは、家族としての伝統や、しきたりはおいておき若い二人に任せながら 成長を手助けします。 自分たちで作り上げる理想の家族の形を見守りましょう。   新しく家族になる側もとても緊張しています。 暖かく見守り、息子や娘の幸せを願いましょう。 立場 お嫁さんや義理の息子との関係は対等であることを意識しましょう。 尊重と信頼を築くために、対等な関係を保つことが大切です。 お互いに尊重し、愛情をもって接することが大切です。 家族全体が協力し、幸せな関係を築く手助けをしましょう。 経験値的には、親がたくさんあるとは思いますが 失敗や悩みも経験しながら、若い2人は成長していきます。 失敗をしないような親心が逆に経験値を奪うことになるので 求められたときだけのアドバイスにとどめておきましょう。 特に子育てについてのアドバイスは、過去の古いやり方を押し付けたりせずに 親の決定や方法を尊重し、必要なときに助言を求められるようにサポートしましょう。 できることや長所がそれぞれ違うと思いますので 認めて、お互いが得意なことを尊重しましょう。 孫との関係 孫に愛情をたっぷり注ぎ、感情的なサポートを提供しましょう。 孫にとって祖父母は特別な存在であり、あたたかい関係が大切です。 孫と一緒に学び、遊びましょう。 小さいころから、孫の喜ぶ読み聞かせや、一緒に遊ぶなど、楽しい時間を共有しましょう。 コミュニケーションを大切にし、孫の興味や関心を尊重し、 対話や、一緒に過ごす時間を通じて信頼関係を築きましょう。 孫の安全を最優先にして、家の中や庭で遊ぶときには、 危険な物品や場所に注意を払い、安全な遊び環境を提供しましょう。 子どもにとって家の中は危険がいっぱいです。 机の角、椅子、落ちている小銭、薬・・いろんなものが 危険なものに早変わりします。 遊べる空間を確保し、危険を取り除きましょう。 パパママとの協力やコミュニケーションを円滑にとり 親の教育方針にはあまり口出しをしないようにしましょう。 (命の危険や、社会的に大きく違うような場合は別です) 孫の個性や特長を尊重し、受け入れましょう。 孫との共有した楽しい思い出を大切にしましょう。 写真を撮ったり、一緒にアクティビティを楽しんだりすることで、 素晴らしい思い出ができます。 自分自身の健康 自分自身の健康を大切にし、孫と過ごす時間を楽しむために元気でいることが大切です。 祖父母として、孫にとって安全で愛情に溢れ、親の支えとなる存在であることが大切です。 尊敬されるべき立場を磨きながらも 楽しい家族の一員としての役割を全うしましょう。   出産時 出産時に親として、以下のような配慮をすることが大切です。 出産時の祖父母としての役割は夫婦の意向を尊重し 安全と配慮を提供して、家族全体が幸せな瞬間を作るサポートです。 出産のときや授乳時はプライバシーを守り配慮する お嫁さんや義理の息子のプライバシーを尊重しましょう。 適切な距離を保ちつつ、必要なサポートを提供しましょう。 出産に立ち会うかどうかは、各家庭で違うと思いますが 一般的には緊張を伴いますので、よほど頼まれない限りは遠慮しましょう。 まずは親の意向を尊重しましょう。 ※私も、たくさん産婦さんに、義父母は分娩室に入れないでくださいと お願いされました。 これは、処置自体が恥ずかしさを伴うものだったり 陣痛で苦しんでいる姿を見られたくなかったり、義父母に気を使える状況ではないからです。 その辺りのことを配慮してあげましょう。   尊重と理解   お嫁さんや義理の息子の価値観を尊重し、理解を示しましょう。 彼らの意見や価値観を尊重し、適切な理解を示すことが大切です。 特に名前を決めたりと、夫婦にとって楽しいことには口出ししないようにしましょう。 昔の感覚と、今の感覚は違う場合も多いので、余計な一言が後々の緊張関係を産むこともあります。 繊細な配慮 出産後、新しい家族が一緒に過ごす大切な時間があります。 父母として、夫婦のプライバシーを尊重しましょう。 産後は疲れているので、あまり長い時間の面会は避けます。 特に義理父母の立場ですと入院中は10~15分くらいまでが負担にならないようです。 赤ちゃんを見て一緒に喜びたい気持ちは十分わかりますが 産後は睡眠が十分にとれないことも多いので、面会時間も幅をもって予定し 連絡をとって、睡眠時間などを配慮したものにしましょう。 授乳時間や、赤ちゃんの育児に合わせて、ママは休める時間もバラバラですので。   また、出産時はホルモンの変化が激しい時期ですので、大きな感情的な変化があります。 祖父母として、産後の感情を理解しましょう。   協力とサポート   父母の先輩として、また家族として新しい命を祝福し、お祝いの言葉を贈りましょう。... 続きを読む...
出産後の母乳管理 出産当日~1日目
ベテラン助産師の本村啓子です 今日は出産後の母乳管理についてお話します 出産当日 初回授乳 初回の授乳は、通常、出産後30分以内に行うことが推奨されています。 (母児に問題がないことが前提です)   初乳の授乳   出産直後の母乳は初乳と呼ばれ、非常に栄養価が高く、 赤ちゃんの免疫を強化する成分を含んでいます。 初回の授乳で初乳を提供することが重要で、出産後すぐに授乳を始めることで、 赤ちゃんに免疫物質や栄養素を供給できます。 また、胎便と呼ばれる緑色の便を早く排泄できます。 授乳の早期開始 初回の授乳が早く行われれば、母乳の供給と需要の調整がスムーズに始まります。 授乳によりオキシトシンというホルモンが分泌され 母乳分泌量も増え、子宮収縮が進みます。 オキシトシンは愛情ホルモンともいわれ、児への愛情と絆が深まります。 また、初回の授乳は母子の絆を強化する貴重な瞬間でもあります。 親子の肌と肌の接触や相互作用は、感情的なつながりを促進し、 赤ちゃんの安心感を高めます。 体温調節 カンガルーケアは早産児や低体重児などの新生児に対して 親とのスキンシップを通じて行うケアのアプローチです。 この方法は、母親や父親が新生児を胸に抱きかかえ、肌と肌を密着させることを特徴としています カンガルーケアは、新生児の体温調節がサポートされます。 母親の体温を借りて赤ちゃんの体温が安定しますが まだ生まれたばかりで呼吸状態が安定しませんので、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。   頻繁な授乳   新生児は通常、2〜3時間ごとに授乳が必要です。 授乳の頻度は母乳の分泌を増加し、乳腺を刺激して母乳の量の増加を促します。 これは夜間も変わりませんが当日は同室することは少なく 産後1日目に授乳の指導とともに母児同室されることが多いです。  自分でできる母乳マッサージを行ってから授乳しましょう。   基底部マッサージ 両手を胸の下から上に向かってゆっくりとやさしく上げるように動かしましょう。 痛みを感じない範囲で行いましょう。 乳頭マッサージ ・指先を使って乳頭を刺激します。三本の指を使い乳首をつまむようにしながら  乳腺を刺激し、乳頭を柔らかく保ちます。   (乳首が硬かったり、引っ込んでいる場合も妊娠中の手入れで   飲みやすい形へと成長します)   授乳のタイミング   授乳は赤ちゃんが泣いたら行うようになります。 赤ちゃんが授乳を求める兆候を観察し、 泣き声や口を舐める動作などがあれば、授乳の合図と考えます。   3時間おきというのを聞いたことがあると思いますが それはちゃんと分泌が出てきた場合でなおかつミルクの場合が多いです。 母乳は消化がいいので2時間おきということもありますし、私は最初は1時間おきでした。 そこまで頑張る必要はないですが、身体を休めつつ頻回に上げることも多いということを知っておいてください。 初めの1日の授乳回数の平均は12~15回のことが多いようです。 ※産院によっては3時間おきを守りましょうと指導されることもありますが 母児とも人間なので、機械的にはなかなかいきませんね。   注意 授乳したばかりで泣く場合はおむつが汚れていないか、げっぷがたまり苦しくないか 暑くないか、かぶれはないか などほかの場合もあるため、おむつを替えて抱っこしてみましょう。   適切な姿勢 授乳中、適切な姿勢を保つことが大切です。 背中を丸めずに、赤ちゃんと母親が快適な姿勢を保つことで、授乳がスムーズになります。 親と赤ちゃんが快適な姿勢になるように、授乳クッションやサポートを利用し、 赤ちゃんの口の位置と乳房の高さを調節しましょう。 母乳の量 出産後の嘔吐がなくなったタイミングで便が出たのを確認しながら 糖水や、ミルクを与える病院もあります。 病院の指導内容にはやや違いはありますが 疑問があれば聞いてみましょう。   1回に飲む量 1回に飲む量は10か月で生まれた正期産の場合は 当日から1日目 10cc 産後2日目   20㏄ 産後3日目   30㏄ 産後4日目   40㏄ 産後5日目   50㏄ 産後6日目   60㏄ 産後7日目   70㏄ ※±10㏄の場合もあります    ・   ... 続きを読む...
出産後まもなくに出る初乳って何?
ベテラン助産師の本村啓子です なんと、母乳は血液からできています。 そんな母乳の成分は実は赤ちゃんの成長とともに変化するんです。 続きを読む...
出産時のママと赤ちゃんの時間の流れ
ベテラン助産師の本村啓子です 分娩と出産の過程は、ママと赤ちゃんにとって特別な瞬間です 今回は分娩や出産の時のママと赤ちゃんの時間の流れについて説明します。   入院   破水や陣痛が始まり、陣痛の間隔が短くなってきた場合は病院に入院します。 パートナーや家族と一緒に行きましょう。 (新型コロナでの面会の制限は病院で違います)   陣痛の進行 陣痛室、または入院の部屋で過ごします。 陣痛は徐々に強まり、子宮口が開いていきます。 医療スタッフは陣痛の進行を監視ながら 子宮口が全開になるまでをここで過ごします。 (2人目以降はもっと早くに分娩室へ移動します) 初めての出産は陣痛開始から子宮口が全開まで12〜18時間かかります。 2人目以降はその半分の時間くらいです。 ※破水しても陣痛が来なければ生まれません。 破水から24時間たっても陣痛が始まらない場合は 何らかの進行措置が取られる場合が多いです。   分娩室への移動 子宮口が全開したら、ママは分娩室に移動します。 分娩の進行をモニタリングし、必要なケアを提供します。   出産時の出血に備えて、点滴をすることも多いです。 分娩の進行 子宮口が全開しら、医師や助産師の指導のもとで、 ママは陣痛に合わせて力むことになります。   初めての出産は子宮口が全開してから生まれるまでに1~2時間かかります。 2人目以降は15分~30分で終わる場合が多いです。    赤ちゃんの誕生   赤ちゃんが頭を出すと、医師や助産師が赤ちゃんの誕生をサポートします。 会陰の伸びが悪い場合などは会陰切開が行われます。 生れたと同時にお腹の上で赤ちゃんと対面することが多いでしょう。 臍帯の切断 赤ちゃんが誕生したら、通常は臍帯が切断され、母親と赤ちゃんを分離します。 そのあと、胎盤は子宮の中からはがれ落ちます。 通常出産後5~10分ほどで剥がれます。    身体検査とケア 赤ちゃんは生後すぐにインファントウォーマーの上で 身体検査を受け、健康状態が確認されます。 呼吸状態が落ち着くまで、しばらくかかったり 必要に応じて新生児診療室に移動することもあります。 皮膚接触と授乳 母子に問題がない場合は、赤ちゃんはすぐに母親との初回授乳を経験します。 この初回授乳は赤ちゃんの体温調節や母子の絆を促進します。    家族との時間 出産が終了したら、家族や友人がママと赤ちゃんを訪れることができます。 (疲れるので、この時期は家族だけにしておきましょう) 出産後2時間   出産後2時間は出血が多かったりする場合が多いため母児ともに分娩室で過ごすことが多いです。 ママは分娩室でケアを受け、出血の管理や身体の状態に問題がないか観察されます。 問題がなければ居室に戻ります。 産後6時間は別途上で安静にする事が多いため車いすでかえることが多いです。   産後6~8時間以降 出産で尿意がマヒする場合があるため、トイレに歩きます。 その際の説明があります。 トイレは3時間おきにはいくようにします。   母児同室 特に問題がなければ、産後当日、または1日目から母児同室が始まります。 この流れは一般的な分娩と出産のながれですが、 個々の状況や病院によって異なることがあります。 医療スタッフとコミュニケーションを取りながら 安全で健康的な出産を行いましょう。   あなたの、安産を願っています。   インスタライブ 3000人の出産の介助経験を持つ ベテラン助産師がインスタライブで、ママの質問に答えます 質問があればあらかじめこちらブログのコメント欄にお願いしますね。 mamano_mikata_monna ↑インスタフォローお願いします   続きを読む...