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ブログ記事

妊娠中の女性が身体を温めておくことの重要性
ベテラン助産師の本村啓子です。 今回は妊娠中の女性が身体を温めておくことの重要性について詳しく説明します。         1. 胎児の発育と健康への影響 妊娠中、胎児は母体から栄養を受け取り、成長していきます。   胎児の健康と発育には適切な体温環境が必要です。 母体が過度に寒冷な環境にさらされると、血管が収縮し、胎児への血液供給が制限される可能性があります。   これにより、胎児の発育に悪影響を及ぼすリスクが高まります。     2. 妊婦自身の快適さ   妊娠中はホルモンの変化や胎児の成長に伴って、体温調節が難しくなることがあります。   体温を適切に保つことは、妊婦自身の快適さにも影響を与えます。   過度な寒さにさらされると、体がこわばり、疲労感やストレスが増加する可能性があります。     3. 冷えによる体調不良の予防   寒冷な環境で過ごすことが多い場合、妊婦は冷え性になりやすく 手足の冷えや体のだるさ、頭痛、関節痛などの不快な症状が現れることがあります。   これらの症状は、妊娠中のストレスや不快感を増加させる可能性があります。     4. 免疫力の維持   適切な体温を保つことは、免疫システムの健康にも関連しています。   寒冷な環境で体が冷えると、免疫機能が低下し、感染症に対するリスクが高まります。   妊娠中の女性は免疫力を維持することが特に重要であり 寒冷な環境から身体を守ることは感染症予防に役立ちます。     5. 血行の改善 適切な体温を保つことは、血行を改善する助けにもなります。   適度な温かさを保つことで、血管が拡張し、血液の循環が良くなります。   これにより、母体と胎児に酸素や栄養が効率的に供給され、胎児の発育に良い影響を与えます。     6. ストレスの軽減   適切な温かさを保つことは、妊婦のストレスを軽減するのに役立ちます。   寒冷な環境で過ごすことは、身体的な不快感や緊張感を増加させ、ストレスを引き起こす可能性があります。   適切な温度設定の環境でリラックスすることは、妊婦の心身の健康に寄与します。     7. 妊婦向けの温かさの確保   妊婦は特に体温の維持に注意を払う必要があります。   寒冷な季節や場所では、次のような対策が役立ちます。   適切な服装: 重ね着や暖かいコート、帽子、手袋を着用し、寒冷な風から身を守ります。 室温調整: 室内の温度を快適な範囲に保つことが大切です。 温かい飲料や食事: 温かい飲み物や食事を摂ることで、体内の温度を保つ助けになります。 適度な運動: 妊娠中でも適度な運動を行い、血行を促進します。     まとめ   ママが適切な体温環境を維持することは、胎児の健康と妊婦自身の快適さを確保するために非常に重要です。   自身の体温に敏感に注意し、適切な対策を取ることで、健康な妊娠を促進しましょう。   現在、ママの脚の冷えや、むくみ予防の医療用着圧ソックスを 発売しています。   好評いただきリピート買いも多数みられています。   新発売記念のお得なクーポンもありますので ぜひご覧くださいね。     https://item.rakuten.co.jp/falco-japan/socks/ 続きを読む...
胎児の成長に影響する遺伝と環境
ベテラン助産師の本村啓子です。   今回は胎児の成長に影響する遺伝と環境の影響についてお話します。     遺伝的要因 遺伝的要素は、胎児の成長において非常に大きな影響があります。   これらの要素は、親から子へと遺伝子として受け継がれる情報であり、 胎児の身体的特徴や健康に大きく影響します。   遺伝子の基本的な役割   遺伝子の指令   遺伝子は、私たちの体の構造と機能の基本的な指令を提供します。 これには、細胞の成長、分裂、機能の調整が含まれます。 胎児の大きさ、骨の構造、器官の発達などは、遺伝子によって 予め記載されています。」   遺伝的多様性 親から子へと遺伝子が受け継がれる過程では、組み合わせで多様性が生み出されます。 これにより、親とは異なる新しい遺伝的特性を持った子が誕生します。     胎児の成長への影響 成長関連遺伝子  特定の遺伝子は、胎児の成長速度や最終的な体の大きさに直接影響を与えます これらの遺伝子は、成長ホルモンの生成や代謝過程を制御する役割を持ちます。   親の特徴の影響  胎児は、身長、体格、さらには健康状態に関連する特性を親から受け継ぎます。 例えば、大柄な親から生まれた子は、一般的に大柄になる傾向があります。       環境要因   環境要因は、胎児の成長において遺伝と並んで極めて重要な役割を果たします。   妊娠中の母体の環境は、胎児の健康と発達に直接影響を及ぼし その後の子供の人生においても長期的な影響を持つことがあります。   栄養と食生活 バランスの取れた食事  妊娠中の母親の栄養状態は胎児の成長に直接関係します。適切な栄養摂取は、正常な胎児の成長を促進し、低体重児の出生リスクを減少させます。   必要な栄養素  葉酸、鉄分、カルシウム、オメガ3脂肪酸などの栄養素は、胎児の神経系、骨格、および全体的な発達に不可欠です。   母体の健康とライフスタイル   健康状態 高血圧や糖尿病などの母親の健康問題は、胎児の成長に悪影響を及ぼすことがあります。これらの状態は、胎盤を通じての栄養供給に影響を与える可能性があります。   ライフスタイル 喫煙、過度なアルコール摂取、薬物使用は、胎児の成長に重大なリスクをもたらします。これらは低体重児の出生、早産、または発達障害のリスクを高めます。   環境ストレスと感染症   妊娠中の環境は、胎児の健康と発達に大きな影響を与えます。 母親の栄養状態、健康、ライフスタイルの選択、そして周囲の環境は、胎児の成長に直接的な影響を及ぼします。     ストレス  高ストレス環境は、母体のホルモンバランスに影響を及ぼし、胎児の成長に悪影響を与える可能性があります。   感染症  妊娠中に母体が感染症に罹患すると、胎児への影響が懸念されます。一部の感染症は、胎児の成長遅延や先天的な問題を引き起こす可能性があります。     健康的な生活習慣、適切な栄養摂取、定期的な医療チェック 胎児の健康的な成長と発達をサポートするために非常に重要です。       まとめ   妊娠中のあなたの体は、新しい命を育てるための素晴らしい環境を提供しています。   遺伝と環境の両方が胎児の成長に影響を与えることを理解し、健康的なライフスタイルを心がけることが重要です。   バランスの取れた食事、十分な休息、定期的な医療チェックは、お腹の中で成長している小さな命を支えるために欠かせません。   皆さんの妊娠生活が、健やかで穏やかなものになることを心から願っています   続きを読む...
妊娠期の検査の必要性
ベテラン助産師の本村啓子です。   妊娠期の検査は、妊娠の異常を早期に発見し、適切な対処を行うために実施されます   妊婦検診の無料化に関する一般的な内容、その目的、影響を説明します。     妊婦検診の重要性   妊婦検診は主に以下の3点を管理するために行われます。 母体の健康監視: 妊娠中は、母体にさまざまな変化が生じ、特定の健康リスクが増加します。定期的な検診により、高血圧症候群、糖尿病、感染症などの早期発見が可能になります。 胎児の発育チェック: 定期的な超音波検査により、胎児の成長、発育の異常、構造的異常を早期に発見できます。 リスク管理と早期介入: 検診により特定されたリスクに基づき、必要な医療介入が早期に行われます。     週数に応じた検査     初期妊娠(0~12週)   初診時の全般的な健康チェック時期: 初診時(妊娠確認後すぐ)内容: 血圧、体重、身体測定、尿検査、血液検査(血液型、ヘモグロビン濃度、感染症のスクリーニングなど) 超音波検査 理由: 基本的な健康状態の確認と、妊娠に影響を与える可能性のある健康問題の早期発見。 6~12週   内容: 胎児の発育、心拍数、予定日の確認。理由: 妊娠の確定、胎児の健康状態と正常な成長の確認。血液検査時期: 初診時内容: 血液型、Rh因子、鉄欠乏性貧血、感染症(HIV、梅毒、B型肝炎など)のスクリーニング。理由: 母体と胎児の健康リスクの評価。ト     15~20週   内容: 母体血中の特定の物質を測定し、染色体異常のリスク評価。理由: ダウン症候群などの染色体異常のリスク評価。中期超音波検    18~22週   内容: 胎児の成長、解剖学的異常のチェック、性別の確認。理由: 胎児の正常な発育と可能な異常の早期発見。糖負荷試験、 超音波検査 ​​​​​​、   24~28週   内容: 妊娠糖尿病のスクリーニング。理由: 妊娠糖尿病の早期発見と管理。血圧測定と尿検査 超音波検査 32週~   内容: 胎児の成長、解剖学的異常のチェック、性別の確認。理由: 胎児の正常な発育と可能な異常の早期発見。 GBS検査:GBS(溶連菌)が新生児に感染する可能性があり、重篤な健康問題を引き起こす可能性があるため      (抗生剤の内服や点滴で治療すれば問題ありません) 超音波検査       36週   NSTモニター検査(毎週) 理由:お腹の張りや、胎児の体内環境を知る 超音波検査   高リスク妊娠の場合   羊水検査 時期: 通常は必要に応じて行われる。内容: 羊水中の細胞や物質の分析。理由: 遺伝的異常、感染症、肺の成熟度の評価。   成熟度テスト内容: 胎児の肺の成熟度を測定するための検査。理由: 早産のリスクがある場合に、胎児の肺の準備状況を知るため。定期的な超音波検査と検診 その他の高リスク妊娠の場合の特別な検査       羊水穿刺:特定の遺伝的リスクがある場合や異常が疑われます。心エコー検査:胎児の心臓の異常が疑われる場合に行われます。... 続きを読む...
妊娠すると便秘はなぜ起きるか?
ベテラン助産師の本村啓子です。   今回は妊娠と便秘について話をします。     便秘の原因は様々で、妊娠に伴う身体的、ホルモンの変化が主な要因です。 以下に、妊娠における便秘の原因とそのメカニズムを説明します。     ホルモンの変化     プロゲステロンの増加     妊娠中はプロゲステロンのが上昇します。 このホルモンは筋肉をリラックスさせる効果があり その結果、消化管の筋肉の動きも遅くなります。   これにより、食物と廃棄物の消化管を通る速度が遅くなり 水分が過剰に吸収され、便が硬くなります。   エストロゲンの増加   エストロゲンの増加も消化器系の動きに影響を与える可能性がありますが、その影響はプロゲステロンほど明確ではありません。     身体的変化   子宮の成長   妊娠が進むにつれて、子宮が大きくなり、周囲の臓器に圧力をかけます。これにより特に直腸が圧迫され、便の通過が妨げられることがあります。     血液循環の変化   妊娠中は血液量が増加し、循環系に変化が起こります。これにより消化器系への血流が変わることがあり、消化過程に影響を与えることがあります。     食生活と運動の変化   食生活の変化   妊娠中は食欲や嗜好が変わることがあります。 食物繊維の不足や水分摂取の減少は便秘を引き起こす原因となります。     運動不足   妊娠中は体調不良や疲労感のために運動量が減少することがあります。 定期的な運動は消化器系の機能を助け、便秘の予防に役立ちます。     鉄分補給剤の使用     妊娠中に処方される鉄分補給剤は、便秘の一般的な副作用を持っています。 鉄は消化器系に影響を与え、便の硬化を引き起こすことがあります。     ストレスと心理的要因       妊娠中のストレスや不安は消化器系に影響を与えることがあります。 心理的なストレスが高いと、消化過程が遅くなることがあります。     予防と対処法     妊娠中の便秘を軽減するためには、以下のような対策が有効です。   食物繊維の摂取     食物繊維を多く含む食品(全粒穀物、果物、野菜など)の摂取を増やすことで、便の量を増やし、便通を改善することができます。     水分摂取の増加     十分な水分を摂取することで便を柔らかくし、排便を容易にします。     定期的な運動     軽い運動(ウォーキング、水泳、ヨガなど)は消化器系の動きを促進し、便秘の予防に役立ちます。     リラクゼーションとストレス管理     ストレスを管理し、リラックスする時間を設けることで、消化器系の機能が改善されることがあります。  ... 続きを読む...
妊娠とインフルエンザ
助産師の本村啓子です。   今回は妊娠とインフルエンザについてお話します。     インフルエンザは妊娠中の女性にとって特に危険です。 妊娠中は、女性の体が変化し、特に重症のインフルエンザにかかりやすくなるとされています。   インフルエンザによる合併症は、非妊娠時に比べて妊娠中はより重篤になることがあり、流産、早産、低出生体重など、妊娠に関連したリスクも高まります。   まずは、妊娠中の女性がインフルエンザを避けるために効果的な方法を紹介します       インフルエンザの予防       良好な手洗いの習慣     手洗いは、インフルエンザウイルスを含む多くの感染症から身を守る最も簡単で効果的な方法の一つです。 石鹸と水で頻繁に手を洗うことを心がけましょう。     人混みや病気の人との接触を避ける     妊娠中は免疫システムが変化するため、人混みや病気の人との接触を避けることが重要です。   健康的な生活習慣の維持   バランスの良い食事、十分な休息、適度な運動は免疫システムを 強化し、病気から身を守るのに役立ちます。   定期的な医療チェックアップ 妊娠中の定期的なチェックアップは、母体と胎児の健康を維持するために 不可欠です。   十分な休息とストレス管理 ストレスや疲労は免疫システムを弱めることがあるため 十分な休息を取り、ストレスを適切に管理することが重要です。   症状がある場合は早めの治療 インフルエンザのような症状が現れた場合は、早めに医師に相談してください。 妊娠中は治療オプションが限られる場合があるため、迅速な対応が重要です。   インフルエンザワクチンの接種   妊娠中の女性はインフルエンザワクチンを受けることが強く推奨されています。 このワクチンは、母親だけでなく生まれてくる赤ちゃんにも保護効果を提供します。 そのため、インフルエンザワクチンは妊婦に特に推奨されています。       インフルエンザワクチンの安全性   インフルエンザワクチンは妊娠中の女性にとって安全であると 広く認識されています。   多くの研究により、ワクチンが妊婦や胎児に重大な健康リスクを 引き起こすことはないことが示されています。   実際、ワクチンを受けることにより、妊娠中の女性と生まれてくる赤ちゃんの 両方をインフルエンザの合併症から守ることができます。     水銀なしワクチン   一部のインフルエンザワクチンには、保存剤としてチメロサールが含まれています。 チメロサールには微量のエチル水銀が含まれていますが、 この量は安全なレベルとされています。   ただし、これに対する懸念から、多くの国では 妊婦向けの水銀不使用(チメロサールフリー)ワクチンが提供されています。   日本でも多くの産婦人科は水銀の入らないインフルエンザワクチンを用いています。 (大流行時は不足する場合もあります) これらのワクチンは、チメロサールを含まないため、妊娠中の女性や小さな子どもに推奨されています。     ワクチン接種のタイミング   インフルエンザワクチンは、妊娠中のいつでも安全に接種することができますが、 インフルエンザが流行する前に接種を受けることをお勧めします   インフルエンザのシーズンが通常冬にピークを迎えるため 通常、秋の早い段階でワクチンを受けることが推奨されます。 妊娠中のインフルエンザワクチンに関しては、医師や医療提供者と相談することが重要です。 個々の健康状態やリスク因子やワクチン接種のタイミングや種類についても、専門的な意見を得ることができます。       まとめ  ... 続きを読む...
妊娠中にはなぜ風邪をひきやすく、治りにくいのか(妊娠中の免疫)
ベテラン助産師の本村啓子です。       今回は妊娠中の免疫についてお伝えします。     妊娠は、母体と胎児という二つの異なる個体が一緒に存在する 非常に特殊な状態です。   この状態を維持するために、母体の免疫システムはいくつかの重要な調整を行います。     妊娠と母体の免疫システム   妊娠すると、女性の体は胎児を受け入れ、育てるために多くの変化を経験します。   胎児は母体とは異なる遺伝的要素を持つため、 通常の状況では「異物」として認識される可能性があります。   しかし、妊娠中には、母体の免疫システムが胎児を異物として攻撃しないように調整されます。   これにより、胎児は成長し、発達するための安全な環境を得ることができます。     免疫システムの調整   妊娠中の免疫システムの調整は主に以下のように行われます:     炎症反応の抑制     炎症は免疫システムの一部で、体が感染や傷害に反応する方法です。 妊娠中はこの炎症反応が部分的に抑制されることがあります。   これは、胎児が炎症によって損傷を受けるのを防ぐためです。     胎盤の役割   胎盤は母体と胎児の間のバリアとして機能し、特定の免疫細胞の移動を制限します。   これにより、胎児が母体の免疫システムに「見つからない」ようになります。     免疫細胞のバランスの変化   妊娠中は、免疫システムの一部である特定の免疫細胞(T細胞など)のバランスが変わります。   これにより、胎児への攻撃が抑えられる一方で、 感染に対する母体の防御能力が低下することがあります。     免疫力の「低下」ではなく「変化」   妊娠中の免疫システムのこれらの変化は、必ずしも免疫力の「低下」を意味するわけではありません。   むしろ、これは免疫システムが非常に複雑で繊細なバランスを保っていることを示しています。   この調整は、胎児を保護し、同時に母体を特定の感染から守るために不可欠です。         妊娠中の感染リスク       これらの免疫調整の結果として、妊婦は特定の感染症、特にウイルス感染症に対してより脆弱になることがあります。   例えば、インフルエンザや尿路感染症は妊娠中により重症化しやすいと報告されています。   妊娠中は人込みを避けたり、病気の流行中は出歩かないなどの 対策を取りましょう。     健康維持の重要性     妊娠中の免疫調整を考慮して、妊婦は以下のような健康管理が推奨されます     バランスの取れた栄養摂取     ビタミンやミネラルを含む健康的な食事が重要です。 ウイルスに負けない体つくりが必要です。   定期的な医療チェック       妊娠中は定期的な産科診察が必要です。 無料診察券で妊娠期間中に複数回の血液検査があり異常の早期発見に努めます。... 続きを読む...
取りすぎると危険な脂溶性ビタミン
ベテラン助産師の本村啓子です。   今回はビタミンについて説明します。   取りすぎると危険な脂溶性ビタミンについて説明します。   脂溶性ビタミンは、体内での蓄積や利用に脂肪を必要とします。   水溶性ビタミンと異なり、体内に長期間貯蔵されるため 過剰摂取すると体内に蓄積されて健康問題を引き起こすリスクがあります。   脂溶性ビタミンには以下のものがあります   ビタミンA   ビタミンD   ビタミンE     ビタミンK   今回はこの中のビタミンA,Kについてお話します。 ビタミンA   ビタミンAは赤ちゃんの視力や皮膚の健康に関与します。     ビタミンAの役割     胎児の発育 ビタミンAは胎児の成長と発育に不可欠であり 特に中枢神経系の形成に重要です。   視覚の発達   ビタミンAは視覚の発達にも重要で、視細胞の形成に寄与します。   免疫機能   ビタミンAは免疫機能をサポートし、感染症に対する抵抗力を高める役割があります。     妊婦のビタミンAの必要性     妊婦はビタミンAの必要性が通常よりも高まります。 胎児の発育に必要な量のビタミンAが必要です。 しかし、ビタミンAの摂取に関しては、過剰摂取に注意が必要です。 過剰なビタミンAの摂取は胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。   ビタミンAの不足と過剰摂取 ビタミンAの不足は、胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。 ビタミンA欠乏症は、視力の低下、免疫機能の低下などを引き起こすことがあります。 一方、過剰なビタミンAの摂取は胎児に有害であり、先天異常や発育遅延などのリスクを増加させることがあります。 食事では起きにくいのですが特にビタミンAサプリメントの過剰摂取には注意が必要です。 ビタミンAは妊娠中に重要な栄養素であり、 適切な摂取は胎児の発育と健康に不可欠ですが 必要量は1日2000 IU(600μg)と言われています。 以下にビタミンAを含む食品とその量の例を示します         レバー:非常にビタミンAが豊富ですが、妊婦には過剰摂取を避けるため 週に一度程度の少量(約30g)に制限するのが良いでしょう。 にんじん:1本の中サイズのにんじん(約61g)には約10191 IUの ビタミンAが含まれています。   サツマイモ:1中サイズのサツマイモ(約114g)には約18443 IUの ビタミンAが含まれています。   ほうれん草:1カップ(約30g)の生ほうれん草には約2813 IUの ビタミンAが含まれています。   カボチャ:1カップ(約245g)のカボチャには約8513 IUの ビタミンAが含まれています。   バランスの取れた食事を心掛け、過剰摂取を避けるために サプリメントの使用には医師やと相談することが重要です。     ビタミンAの摂取源 ビタミンAは基本的には食事から摂取します。 主な食品源には、肝臓、卵、乳製品、魚、赤肉、にんじん、ほうれん草、かぼちゃなどが含まれます。 妊婦はバランスの取れた食事を通じてビタミンAを摂取することが重要です。 レバーは特にビタミンAが豊富で、100gあたり約31700 IU(約9510μg... 続きを読む...
食物繊維が妊婦と密接な理由
ベテラン助産師の本村啓子です。     今回は食物繊維についてお話します。   最近、食物繊維が注目される理由はいくつかあります   主に、食物繊維が持つ多様な健康上の利点と 現代の食生活における食物繊維の不足が関連しています。   まずは、一般的な食物繊維の利点について説明します。       一般的な食物繊維の利点      消化器系の健康促進     食物繊維は消化器系の健康をサポートします。   便秘の予防、良い腸内細菌の成長促進、大腸癌のリスク低減など、消化器系に多くの利点があります。        体重管理と肥満予防   食物繊維は満腹感を促進し、食事の間隔を長くすることができます。 これにより、過食を防ぎ、体重管理に役立ちます。      糖尿病リスクの低減       食物繊維は血糖値の急激な上昇を防ぎ 糖尿病のリスクを減らすことが知られています。      心血管疾患のリスク低減   特定の種類の食物繊維(特に可溶性繊維)は コレステロール値を下げることにより、心血管疾患のリスクを減少させます。      現代食の問題点への対応   加工食品やファストフードが増える現代の食生活では 食物繊維の摂取量が不足しがちです。 このため、栄養不足の解消として食物繊維が注目されています。      研究による新たな発見     最近の研究では、食物繊維が免疫機能の強化や炎症の軽減にも 影響を与える可能性が示唆されています。       妊娠中の食物繊維の摂取について     さらに、妊娠中の食物繊維の摂取は、母体と胎児の健康に重要な役割を果たします。   食物繊維の役割     消化器の健康 食物繊維は腸内で水分を吸収し、便のかさを増やすことで便秘を予防し、腸の動きを促進します。 これは妊娠中によくある便秘の問題を軽減するのに役立ちます。   血糖コントロール     食物繊維は血糖値の上昇を緩和し、妊娠糖尿病のリスクを低減する可能性があります。 妊娠糖尿病のリスクとは妊娠高血圧症候、巨大児、早産、 赤ちゃんの低血糖呼吸困難症候群などがあります。   満腹感 食物繊維は食事から得られる満腹感を高め、過食を防ぎ、体重管理に役立ちます。 現在は体重管理は昔よりも基準が緩められていますが それでもあまり太りすぎると出産時に時間が長くなったり、 出血が増えたりしますので気を付ける必要があります。   妊娠中の食物繊維の必要性   妊娠中の女性は、通常よりも食物繊維の必要性が高まります。 これは、妊娠に伴うホルモンの変化や運動不足、子宮の圧力の増加が 便秘のリスクを増加させるためです。 食物繊維は腸の健康を維持し、便秘を予防するために非常に重要です。     食物繊維の摂取源... 続きを読む...
妊娠とビタミンCの密接な関係
ベテラン助産師の本村啓子です。 今回はビタミンCについてお伝えします。 ビタミンCは貧血との関係も深く、鉄の吸収を向上させます。 柑橘類、トマト、イチゴなどの果物に多く含まれているのは皆さん ご存じですね。 妊婦のビタミンCの必要性は非常に高く、母体と胎児の健康に重要な役割を果たします。     ビタミンCの役割     抗酸化作用 ビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、体内の酸化ストレスを軽減し、細胞を守る役割を果たします。これは妊婦にとって特に重要です。 コラーゲン合成   ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠であり、皮膚、血管、骨、軟骨、歯などの結合組織の健康をサポートします。 お肌への影響も大きいので、女性は若い時から気がけてとる場合も多いですね。 免疫機能   ビタミンCは免疫機能を強化し、感染症に対する抵抗力を高めるのに役立ちます。 妊娠中は免疫機能がうまく働かないためビタミンCをしっかりとり、風邪などを予防しましょう。 ※免疫ついては別の記事で記載します。      妊娠中のビタミンCの必要性 妊娠中の女性は、通常よりもビタミンCの必要性が高まります。 これは、胎児の発育に必要なビタミンCの需要が増加するためです。 妊娠中に十分なビタミンCを摂取することは、 胎児の正常な発育、結合組織の形成、免疫機能の維持に不可欠です。     ビタミンCの摂取源 ビタミンCは豊富な食品に含まれており、 多くの野菜(特に柑橘類、赤ピーマン、ブロッコリー) 果物(オレンジ、イチゴ、キウイ、グアバなど) ジュース(オレンジジュース)、トマト、パイナップル などが良いビタミンCの摂取源です。 妊婦は日常的にこれらの食品を摂取し、 バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。     ビタミンCの不足と過剰摂取   ビタミンCの不足は、壊血病(ビタミンC欠乏症)のリスクを高めることがあります。壊血病は出血や貧血などの症状を引き起こします。 通常の食事からビタミンCを摂取する場合、過剰摂取はまれですが 高用量のビタミンCサプリメントの摂取は 消化器の不快感や下痢などを引き起こすことがあります。 妊娠中のビタミンCの適切な摂取は、母体と胎児の健康をサポートし 結合組織の形成や免疫機能を強化します。 また、妊娠中のシミや色素沈着を予防する働きもあります。 バランスの取れた食事を通じて十分なビタミンCを摂取し 健康な妊娠生活を送りましょう。     まとめ   私は酸っぱいものが好きなので果物はよく食べます。 そのせいか、ストレスも少なく、年齢の割には肌もきれいと言われます。   若い時から、ビタミンCを豊富にとってきた食生活のせいではないかな と考えます。   皆さんも、ビタミンCを取り素敵な肌で過ごしてくださいね。     続きを読む...
脳や神経に影響を与えるオメガ-3脂肪酸
ベテラン助産師の本村啓子です。 今回はオメガ-3脂肪酸についてお伝えします。 オメガ-3脂肪酸はあまり一般的に広く知られていません。 オメガ-3脂肪酸自体は以前から存在し、研究されてきましたが その健康への利益に関する知識や一般的な認識が増えたのは比較的最近のことです。 妊娠中のオメガ-3脂肪酸の必要性は非常に高く 胎児の発育と母体の健康に重要な役割を果たします。      オメガ-3脂肪酸の役割   脳と視覚の発達   オメガ-3脂肪酸の一種であるドコサヘキサエン酸(DHA)は、胎児の脳と視覚の発達に重要です。特に妊娠の後期において、DHAの需要が高まります。   炎症の制御   オメガ-3脂肪酸は、体内の炎症を調節する役割を果たします。炎症を制御することは、妊娠中の体内のバランスを保つのに役立ちます。   血圧の調整   オメガ-3脂肪酸は、血圧を調節し、高血圧症を予防するのに役立つことが示唆されています。      妊娠中のオメガ-3脂肪酸の必要性 妊娠中の女性は、特に妊娠の後期において DHAとEPA(別のオメガ-3脂肪酸)の摂取が重要です。     これらの脂肪酸は胎児の脳と視覚の発達に寄与します。 妊娠中に十分なオメガ-3脂肪酸を摂取することは、 早産のリスクを減少させ、胎児の体重を正常に保つのにも役立ちます。      オメガ-3脂肪酸の食事   オメガ-3脂肪酸は、特に青魚(サケ、鯖、ニシン、マグロなど)に豊富に含まれます。これらの魚はDHAとEPAの重要な供給源です。   植物性食品では、亜麻仁、チアシード、くるみ、えごま油などにアルファリノレン酸(ALA)と呼ばれるオメガ-3脂肪酸が含まれています。 ALAは体内でDHAやEPAに変換されることがありますが、効率が低いため、青魚からの直接摂取が推奨されます。      オメガ-3サプリメント   妊婦はオメガ-3サプリメントを摂ることも検討することがあります。 しかし、サプリメントの摂取については医師の指導に従うことが重要です。 特に高品質のサプリメントを選ぶことが大切です。     まとめ   妊娠中のオメガ-3脂肪酸の適切な摂取は、 胎児の発育と母体の健康に大きな影響を与える要素の一つです。 バランスの取れた食事、青魚の摂取、必要に応じたサプリメントの使用を検討し、妊婦の栄養バランスを適切に維持することが重要です。 元気でかわいい赤ちゃんが生まれることを心から 祈願いたしております^^ 続きを読む...
妊娠中のカルシュウムの大切さ
 助産師の本村啓子です。 カルシウムは赤ちゃんの骨や歯の発育に重要です。 しかも、カルシウムが足りないと妊娠中はママの骨から、赤ちゃんは必要なカルシュウムを補充します。 カルシウムは、体内で非常に重要なミネラルであり、健康維持に欠かせない役割を果たします。 今回は、カルシウムに関してのお話をします。     カルシウムの役割 骨と歯の形成と維持: カルシウムは主に骨と歯の形成と維持に必要です。 骨は体内のカルシウムの約99%を保持しており、体内のカルシウムの貯蔵庫として機能します。   神経伝達   カルシウムは神経細胞の信号伝達に不可欠です。 神経細胞はカルシウムイオンの流入と流出を制御して、情報伝達を行います。   筋肉収縮   カルシウムは筋肉の収縮にも関与します。筋肉はカルシウムを必要としており、 カルシウムイオンの存在下で収縮が起こります。   血液凝固   カルシウムは血液凝固の過程に関与し、出血を防ぐ役割を果たします。 出産は出血を伴うこともありますので、普段からカルシウムはとるようにしましょう。      カルシウムの摂取と吸収 カルシウムは食事から摂取されます。 主な食品源には乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ) 緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリー、カラーチャードなど) 魚(サケ、さんま)、堅果(アーモンド、くるみ)などが含まれます。 カルシウムの吸収にはビタミンDが不可欠です。 ビタミンDは腸管からのカルシウム吸収を促進し、カルシウムの血中濃度を調節します。 ビタミンDについては後述します。      カルシウムの必要量   カルシウムの必要量は年齢、性別、妊娠や授乳の状態によって異なります。 一般的な推奨量は、成人に対して1日あたり約1000〜1300ミリグラムです。 妊娠中や授乳中の女性は、特にカルシウム摂取にに注意を払う必要があります。      カルシウムの不足と過剰摂取   カルシウムの不足は、骨密度の低下、骨折のリスクの増加、筋肉の痙攣などの健康問題を引き起こす可能性があります。 これは骨粗鬆症などの疾患の原因となります。 過剰なカルシウム摂取も問題となり、腎臓結石のリスクなどが増加する可能性があります。      カルシウムサプリメント   カルシウムのサプリメントは、食事からのカルシウム摂取が不足している場合や 特定の健康状態(骨粗鬆症予防など)に対する治療目的で使用されることがあります。 しかし、サプリメントの使用には医師や栄養士の指導が必要です。 カルシウムは健康に欠かせない栄養素であり、骨や歯の健康、神経伝達、筋肉収縮、血液凝固など 多くの生体機能に影響を与えます。 バランスの取れた食事や必要に応じたサプリメントを摂取し、カルシウムの適切な摂取を確保することが大事です。       摂取量の目安     妊娠中のカルシウムの推奨摂取量は国や地域によって異なる場合がありますが、 一般的には1日あたり約600mgが推奨されています。     カルシウムが豊富な食品とそのカルシウム含有量を以下に示します 乳製品: 牛乳:1カップ(約240ml)は約300mg ヨーグルト:1カップ(約245g)は約450mg チーズ:硬質チーズ(チェダーなど)の30gは約200mg 葉物野菜: ケール:1カップ(約67g)の生のケールは約100mg ブロッコリー:1カップ(約91g)の生のブロッコリーは約43mg 魚介類: 缶詰のサーディン(骨付き):約3オンス(約85g)は約325mg 缶詰のサーモン(骨付き):約3オンス(約85g)は約180mg 強化食品: カルシウム強化豆乳やアーモンドミルク:1カップ(約240ml)は約300mg これらの食品をバランス良く組み合わせることで、妊娠中のカルシウムの必要量を満たすことができます。 ただし、過剰なカルシウム摂取は健康上の問題を引き起こす可能性があるため摂取量の管理には注意が必要です。         ビタミンD       ... 続きを読む...
一生を助産師として過ごす
助産師の本村啓子です。     しばらく商品制作でバタバタしてました。 今日は思い出を書きたいと思います。 28年前、私は千葉の病院で働いていた。   中絶の目的で入院してきた妊婦の悩みを聞いていた。 皆さんいろんな背景があっての中絶だったので 私も、特に感情的になる事もなく話を聞いていた。 その中で、その女性はまだ中絶する事に悩んでいたのがわかったのは覚えている。 私が、一つ二つ何か言っただろうか。 その女性は泣き出してしまった。 膝から崩れ落ちて、私は産みたいんです それがわかりました。ありがとうございますと そう言った。  主治医との話し合いの結果、妊娠を継続する事になり 出産する事になり地元の産院へと帰っていった。 それから一年後、肝臓がんの妊婦さんの 出産に立ち会った。 出産は無事に終わり、お母さんは外科病棟へ 新生児はベビー室で預かって育てていた。 ママは日に日に衰えていき、最後は歩行が出来ずに 車椅子で面会に来ていた。 だけど、ママの顔は明るかった。 「来週実家の両親が来て、赤ちゃんを北陸に連れ帰ります。私はいなくなるけど、ベビーはきっと幸せになってくれると思います」 そう語った彼女のキラキラする眼差しは忘れられない。 それから1か月もしないうちに、彼女は亡くなった。 あるとき14週で破水した妊婦がいた。 産科の部長先生は、自然に任せた治療をしていた。 しかし、羊水はかなり少なく、週数的にもまだまだ 長期戦で、炎症反応が強く出始めてきた。 まだ若い妊婦さんだったので、炎症が進むと 今後の妊娠への影響も大きい。 私は意を決して産科部長と話をした。 以前、違う病院で未熟児の早期破水で 18週から35週までシャンデリアの様な点滴で 妊娠継続させて出産した経験がある事。 だけど、破水による肺の成熟不全で 1週間も持たずに亡くなったこと。 現在の状況から判断して、このまま消極的な治療をしてると、妊婦さんへの今後の健康への影響が 大きい事。 現在の状況をしっかりと伝えて欲しい事。 今の医学的な現実をお伝えして欲しい事。 その上で、本人に判断して欲しい事を 10歳ほど年上の部長に真剣に話をしていた。 結局、その方はそれから数日後に 積極的な治療のもと退院する事となった。 その後、部長は私にこう言ってくれた。 「本村さんが、経験を話してくれたから、僕も決断できたよ」と。 その一年後、彼女は元気な赤ちゃんを迎え 笑顔で退院していった。   あれから数十年。 いろんな経験をした私は 彼女たちから貰った素敵な時間を思い出しながら ママの為の商品作りをしている。 家族と一緒に私の中心にある母性を 大切にした仕事をしている。 あの時のベビー達にも大人になって使ってもらえて いたら嬉しいと思う。 生きがいと、仕事がリンクしたときに それは素敵な光を放つものになり 周囲も応援してくれる。 女性が元気で幸せな社会はきっと素敵になると思う。 だから、一つ一つ丁寧に、ママ達に 商品やサービスを届けられる様に これからも頑張っていきたいと思う♡ ーーーーーーーーーーーーーーーー そんな思いを込めた商品をこの度リリースしました。 10か月の想いをしっかりと守り続けるトツキノオト https://item.rakuten.co.jp/falco-japan/m-totukinooto/?variantId=pink おたんこ助産師さんとの共同開発です!     医療用着圧ソックススットキュット https://item.rakuten.co.jp/falco-japan/socks/     楽天にて発売記念限定50%オフクーポン配布中 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー おかげさまでトツキノオトは リリース初日に母子手帳カテゴリーで 楽天デイリー1位が取れました。 皆様に素敵なマタニティライフをお届けできるように これからも頑張ります。 応援よろしくお願いいたします。 続きを読む...