RuffRuff App RuffRuff Apps by Tsun

ブログ記事

里帰り出産について
助産師の本村啓子です。 里帰り出産について、その意味や重要性を知っていますか?   出産が近づくと、多くのママたちが実家で出産とその後の生活を考え始めます。 では、里帰り出産のメリットやデメリットは何か、そして具体的な期間や スケジュールはどうなっているのでしょうか。   これを詳しくご紹介します。   里帰り出産とその目的   里帰り出産とは、出産を迎えるために一時的に実家に戻ることを指します。 具体的なタイミングはママそれぞれですが、その背景にはさまざまな理由があります。   主な理由として、実家の家族に囲まれて、安心感を持ちながら 出産と産後のケアを受けたいという思いが挙げられます。 また、産前・産後のサポートを家族から受けることで ママの身体的、精神的ストレスを和らげるためでもあります。     里帰り出産のメリット・デメリット   里帰り出産には明確なメリットが存在します 精神的安定:実家の環境でリフレッシュし、出産を迎えることができる。 両親や親戚のサポート:育児の経験豊富な家族の手助けやアドバイスが受けられる。 日常生活の支援:家事や育児のサポートを受けることができる。 一方、デメリットも考慮する必要があります 夫との時間が減少:一緒の時間が少なくなり、夫の育児参加が難しくなる。 育児方針の違い:家族間での意見の不一致が生じる可能性がある。 経済的な負担:里帰りの費用や、生活費の増加。     里帰り出産のタイミング   ママが実家に戻るタイミングは一概に決められませんが、 妊娠中期(14週から27週6日)は移動がしやすい時期とされます。 一方、妊娠後期、特に37週以降は出産が近づくため 移動のリスクを考慮する必要があります。 飛行機での帰省は出産予定日の28日前まで(妊娠36週まで)は、 特に診断書などは不要とする航空会社が多いですが各空港会社に尋ねましょう   里帰り出産の準備   病院の選定:事前に希望する病院をリサーチし、分娩予約をする。 紹介状の取得:現在の病院からの紹介状が必要な場合があるので、要確認。 必要な持ち物の準備:実家での生活や病院での入院に必要なものを揃える。   注意点   里帰り先の家族との相談が必要です。受け入れ可能か 家事育児のお手伝いなど、事前にしっかりと話し合うことが重要です。     まとめ   里帰り出産は、多くのメリットがある一方で、計画と準備が求められます。 出産を迎えるママたちが最良の選択をするために、情報をしっかりとキャッチし、 家族やパートナーとのコミュニケーションを大切にしてください。   続きを読む...
愛情ホルモン
助産師の本村啓子です。   今日は、特別なホルモンについてお話ししましょう。   それが、オキシトシンです。   オキシトシンは、多くの人には聞き慣れないかもしれませんが 愛情ホルモンとも呼ばれています。   なぜなら、このホルモンが分泌されると、私たちは幸せな気分に包まれるのです     この愛情ホルモンを増やす方法はいくつかあります。今からいくつかご紹介します。   まず、優しく触れてもらったり ハグされたりすることが オキシトシンを増やす一つの方法です。   愛情を感じる瞬間、それがこのホルモンの働きです   また、ペットを触ったり、可愛いものに接することもオキシトシンの分泌を促進します。   愛らしい動物やものに触れると、心が温かくなり、幸福感が広がります   そして、授乳中は赤ちゃんにもママにもオキシトシンが分泌されます。   これは、母子の絆を深める大切な瞬間であり、愛情が溢れる状態なのです   さらに、相手を思いやり、見つめることもオキシトシンを活性化させます。   大切な人を思う気持ちが、このホルモンの働きを助けるのです。   男性でももちろん、オキシトシンは分泌されます。   しかし、オキシトシンにはもう一つ驚くべき側面があります。   それは、攻撃性を高める作用もあることです。   一見矛盾しているように思えますが、状況に応じてホルモンの役割が変わるのです。   子どもを抱っこするなどの快刺激が与えられると、 それは愛情となりますが、不快刺激が与えられた場合 それは防御反応として攻撃性が現れます。     オキシトシンの分泌が多い育児中の母親は、少しの快・不快で感情が大きく揺れ動きます。   オキシトシンは愛情ホルモンである一方 愛情や絆を邪魔する相手に対しては攻撃性を強めさせるため、 たとえ夫でも、育児に非協力的だと攻撃の対象になるのです。     このように、オキシトシンは愛情を育む一方で、我が子を守るための力も秘めているのです。     オキシトシン愛情ホルモンは、私たちの心と体に深い影響を与えます。   日常生活で意識的に活用し、愛情豊かな瞬間を増やしていきましょう。   幸せな気分に包まれることが、健康で充実した生活の一部です。   続きを読む...
母乳育児について
こんにちは、助産師の本村啓子です。 今回は母乳育児についてお話ししようと思います 少し前に、母乳育児でないと肩身の狭い思いをするママがいた時代がありました   従来の考えの根底にあるのは、   「母乳で育てるのは当然のことである」 「母乳はだれしも必ず出るものである」   という考えです     この考え方は、ミルクがない時代から子育てしていた多くの人の根底にある考え方で あることを理解しておきましょう。     しかし、体質的に母乳が出にくいママもいます   敏感なこの時期に、何気ない「私は沢山出たんだけど」のような 義母の言葉で傷つくこともありますね         昔と違って母乳に代わる代替え品もありますので、自分の生活スタイルや 考え、体質などで利用することは素敵な時代が来たのだと思います     ただ、母乳は、自分の赤ちゃんに必要な成分で作られていて 吸収しやすく、また免疫が含まれているので、 赤ちゃんが病気をしにくいという利点があります。 (生まれた週数で母乳の成分は違います)   また、出産後の早期の授乳は、オキシトシンという愛情ホルモンが分泌されて 赤ちゃんを可愛いと思えるようになったり、さらなる分泌を促し 産後の子宮の収縮を促して出血を止めたりする大切なホルモンです。 母乳をあげることはそのようメリットもあります。 母乳で育てるためには、産後からの支援だけでは不十分で 妊娠、出産、そしてその後の育児期間にわたり、継続的なサポートが必要です。   母親学級に参加して妊娠中のケアを教えてもらったり 分娩室での早期授乳、出産後の母乳管理など受けながら 産後の身体が無理をしないように行っておく必要があります   心身共に忙しいマタニティ期ですので、無理をせずにできることを ぼちぼち心掛けて行っていきましょう。 続きを読む...