母乳育児について
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こんにちは、助産師の本村啓子です。
今回は母乳育児についてお話ししようと思います
少し前に、母乳育児でないと肩身の狭い思いをするママがいた時代がありました
「母乳で育てるのは当然のことである」
「母乳はだれしも必ず出るものである」
という考えです
この考え方は、ミルクがない時代から子育てしていた多くの人の根底にある考え方で
あることを理解しておきましょう。
しかし、体質的に母乳が出にくいママもいます
敏感なこの時期に、何気ない「私は沢山出たんだけど」のような
義母の言葉で傷つくこともありますね
昔と違って母乳に代わる代替え品もありますので、自分の生活スタイルや
考え、体質などで利用することは素敵な時代が来たのだと思います
ただ、母乳は、自分の赤ちゃんに必要な成分で作られていて
吸収しやすく、また免疫が含まれているので、
赤ちゃんが病気をしにくいという利点があります。
(生まれた週数で母乳の成分は違います)
また、出産後の早期の授乳は、オキシトシンという愛情ホルモンが分泌されて
赤ちゃんを可愛いと思えるようになったり、さらなる分泌を促し
産後の子宮の収縮を促して出血を止めたりする大切なホルモンです。
母乳をあげることはそのようメリットもあります。
母乳で育てるためには、産後からの支援だけでは不十分で
妊娠、出産、そしてその後の育児期間にわたり、継続的なサポートが必要です。
母親学級に参加して妊娠中のケアを教えてもらったり
分娩室での早期授乳、出産後の母乳管理など受けながら
産後の身体が無理をしないように行っておく必要があります
心身共に忙しいマタニティ期ですので、無理をせずにできることを
ぼちぼち心掛けて行っていきましょう。