妊娠と敏感肌

ベテラン助産師の本村啓子です

今回は妊娠と敏感肌についてお話します

妊娠中の敏感肌の理由

 

妊娠中に敏感肌になる理由は、ホルモンの変化や

身体の内外のいろんな変化により起こります。

 

 

  1. ホルモンの変化

 

妊娠すると、特に初期段階で

プロゲステロンやエストロゲンなどのホルモンが急激に増加します。

 

これらのホルモンの変動は、皮膚の油分分泌を増加させ

毛細血管を拡張させる影響を持ちます。

 

その結果、皮膚が過剰に脂性になり、血管が拡張し

敏感肌の症状が現れることがあります。

 

  2. 血液量の増加

 

妊娠中は、胎児と 胎盤への酸素と栄養の供給が増加し

それに応じて血液量が増えます。

 

この増加した血液量が皮膚の血管に負担をかけ

血管が拡張して敏感肌の症状を引き起こすことがあります。

  3. アレルギー反応の増加

 

妊娠中の免疫システムは変化し、一部の女性ではアレルギー反応が

増加することがあります。

 

これにより、肌が刺激に敏感に反応しやすくなります。

 

 

 

 

妊娠中の敏感肌への対処方法

 

妊娠中の敏感肌に対処するために、以下のアプローチを試してみましょう。

 

  1. 優しい洗顔と保湿

 

肌を清潔に保つことは大切ですが、刺激の少ない

pHバランスの整った洗顔料を選びましょう。

 

また、保湿剤を使って肌をしっかりと保湿し

水分を逃がさないようにしましょう。

 

  2. 敏感肌向けの製品を選ぶ

 

妊娠中は、肌が敏感になることがあるため

無香料で刺激の少ないスキンケア製品を選ぶことが重要です。

 

アレルギーテスト済みの製品を選ぶと、肌トラブルのリスクを軽減できます。

 

衣類の選び方

 

妊娠中の敏感肌に対処する際、衣類の選び方も重要です。

 

 

天然繊維の使用

 

できる限り綿やリネンなどの天然繊維の衣類を選びましょう。

これらの素材は通気性があり、肌にやさしい特性を持っています。

 

 

締め付けを避ける

 

タイトな衣類やベルトによる腹部の圧迫は避けましょう。

 

ゆったりとしたデザインや伸縮性のある素材の服を選んで

快適な着心地を保ちましょう。

 

 

無駄な装飾を避ける

 

ジッパーやボタン、刺繍など、肌に直接触れる部分に無駄な装飾があると、

かゆみや刺激を引き起こす可能性があります。

 

シンプルなデザインの衣類を選ぶことをおすすめします。

 

 

洗濯方法

 

衣類の洗濯方法にも注意が必要です。

柔軟剤や漂白剤を避け、肌にやさしい洗剤を使用し

衣類を十分にすすいで残留物を取り除きましょう。

 

 

UVプロテクション

 

日差しに長時間さらされる場合、UVプロテクションのついた服を選び

紫外線から肌を守りましょう。

特に日焼けは敏感肌を悪化させる要因となります

 

 

以上のポイントに気を付けることで

妊娠中の敏感肌に対する衣類選びを工夫できます。

 

 

  3. 日焼け止めの使用

 

妊娠中はホルモンの変化により、肌が日焼けしやすくなります。

日焼け止めを毎日使用し、紫外線から肌を守りましょう。

 

ただし、肌に優しい、物理的な日焼け止めを選ぶことが大切です。

  4. ストレス管理

 

ストレスは敏感肌の悪化に影響を与えることがあります。

 

リラクゼーションの時間を取り

ストレスを軽減する方法を見つけることが大切です。

 

妊娠中のヨガや瞑想などもおすすめです。

 

  5. 医師のアドバイスを受ける

 

もし敏感肌の症状がひどく、自分で対処できない場合は

皮膚科医や産婦人科医、助産師に相談しましょう。

 

専門家のアドバイスを受けることで

適切なケア方法が見つかる可能性が高まります。

妊娠中の敏感肌は一時的な症状であり

出産後に改善することが多いです。

 

しかし、適切なケアをすることで、快適な妊娠期間を過ごすことができます。

自分の肌に合ったケアを心掛け、妊娠を楽しんでくださいね。

 

 

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