体質診断
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ベテラン助産師の本村啓子です。
同じものを食べても太る。
気を付けていても冷えるなどからだって不思議ですね。
今回は体質によって違う特徴や対応方法について簡単に説明していきます。
中国伝統医学である中医学体質を気虚(ききょ)、気滞(きたい)、血虚(けっきょ)、瘀血(おけつ)、陰虚(いんきょ)、水滞(すいたい)の6つに分けています。
それぞれの特徴と対応について詳しく説明します。
人間の体質は個人差があり、健康状態や体調に影響を与えます。
この要素を組み合わせて、体調や症状の根本原因を理解しましょう。
1. 気虚(ききょ)
特徴:
- 気力不足で疲れやすい。
- 頭痛、動悸、めまいがあることがある。
- 食欲不振や便秘の傾向がある。
- 寒さに弱く、手足が冷たいことが多い。
対応:
- 栄養バランスの取れた食事を摂る。
- 溫かい食べ物やスープを食べる。
- 規則的な生活習慣を確立し、十分な睡眠をとる。
- ストレス管理を意識し、適度な運動を行う。
2. 気滞(きたい)
特徴:
- 情緒的な不調やイライラが多い。
- 胸や腹部の緊張感や不快感を感じることがある。
- 食事の後に胃脹感や胃もたれを経験することがある。
対応:
- ストレスを軽減するためのリラックス法を学ぶ。
- 食べ物をよく噛むことで消化を助ける。
- 適度な運動やストレッチを行い、気の流れを促進する。
- 中医学の治療法(鍼灸、按摩、漢方薬など)を検討する。
3. 血虚(けっきょ)
特徴:
- 皮膚や爪が薄く、顔色が蒼白であることが多い。
- 疲労感や倦怠感が頻繁に現れる。
- 髪の毛が抜けやすいことがある。
- 生理不順や月経量の減少が起こることがある。
対応:
- 鉄分やビタミンB群を多く含む食品を摂る(肉、豆腐、卵、穀物など)。
- 休息を十分にとり、過度な身体的な負担を避ける。
- 中医学の治療法や漢方薬を検討する。
- 冷たい食べ物や飲み物を控え、身体を温める食事を心がける。
4. 瘀血(おけつ)
特徴:
- 痛みやこりが筋肉や関節に頻繁に現れる。
- 皮膚に斑点やあざができやすい。
- 生理痛や月経不順があることが多い。
対応:
- 適度な運動を行い、血液の循環を改善する。
- ストレスを軽減し、リラックス法を学ぶ。
- 中医学の治療法や漢方薬を検討する。
- 血行促進効果のある食品を摂る(生姜、にんにく、クルクミンなど)。
5. 陰虚(いんきょ)
特徴:
- のどが渇きやすい。
- 便秘や尿量の減少があることが多い。
- 不眠やイライラが続くことがある。
- ほてりや発汗が頻繁に現れる。
対応:
- 水分を適切に摂り、脱水を防ぐ。
- 喫煙やアルコールの摂取を控える。
- 質の高い睡眠を確保し、ストレスを軽減する。
- 滋養性の食品を摂る(山芋、梨、ヒジキなど)。
6. 水滞(すいたい)
特徴:
- 体重が急激に増加することがある。
- 顔や手足が浮腫み、むくみが現れる。
- 便秘や下痢の傾向がある。
対応:
- 塩分摂取を控え、水分バランスを調整する。
- 適度な運動を行い、リンパの流れを促進する。
- 制限された食事療法を検討し、脂肪や糖分を制限する。
- 中医学の治療法や漢方薬を検討する。
これらの体質特徴と対応策は、身体のバランスを整え
健康を維持するための一助となります。
ただし、個人の体質は複合的であり、専門家の指導を受けることが重要です。
自身の体質を理解し、適切なケアを行うことで、
健康でバランスの取れた生活を送ることができます。
こちらは平井薬局さんのテスト項目です。
自分の身体の傾向を知り対策を考えて寒い冬も健康で生活しましょう。