3つの時代から観る:昭和・平成・令和の育児の特徴

こんにちは、助産師の本村啓子です。

 

今回は”昭和・平成・令和の育児の特徴”を

テーマにお話をさせていただきます。




時代が変わると、子育てのスタイルや環境も

どんどん変わってきますよね!

 

昭和の頃は大家族も少なくなくみんなで

一緒に育てる感じが主流だったけれど、

平成になり共働き家庭が増えて核家族化が進み、

令和ではスマホやデジタル技術を使った育児が

当たり前になりつつあります。



そんな変わりゆく育児の環境と、時代ごとの

特徴について観ていきたいと思います!


みなさんも自分が育った時代や、自分の子育ての

時期を思い出しながら読んでみてください。



 1. 昭和の育児(1926年~1989年)





昭和時代は戦後の復興を遂げ、

経済成長期に突入した時代でした。

 

この時代は核家族化が進む前で、祖父母や親戚など

大家族の中で育つことが多く、家族全体で育児が

行われる傾向が強かったです時代です。



  • 子どもの数:平均的に兄弟姉妹が多く、大家族の中で育つ赤ちゃんが多かった。
  • 育児スタイル:母親だけでなく、祖母や他の家族も赤ちゃんの世話をすることが一般的でした。
  • 健康管理:当時は医療や栄養に対する意識が今ほど高くなく、予防接種や栄養の知識も限られていました。多くの赤ちゃんが予防接種を受ける一方で、感染症のリスクは高い時代だったと言われています。



おむつも布おむつが一般的で、

洗って何度も使うのが当たり前でした。

使い捨てのおむつが普及したのは昭和の後半です。





育児の社会的サポートや育児休業制度は

現代に比べると整備されていませんでしたが、

近所の子供同士で自然の中で遊ぶことが多かったです。







 2. 平成の育児(1989年~2019年)





平成は、日本の経済バブル崩壊後、

安定した社会の中で育児が行われた時代です。




核家族化が進み、家族構成は変化し、

育児は主に両親が行う形に変わっていきました。




  • 子どもの数:少子化が進み、兄弟姉妹の少ない家庭が増加しました。1人っ子や2人兄弟が主流に。
  • 育児スタイル:母親が中心となり、父親の育児参加も徐々に増え始めた時期です。保育園や幼稚園の利用も増え、共働き家庭が増加していきました。
  • 育児用品の進化:使い捨ておむつや粉ミルクなどが広く普及し、育児がより現代的になりました。ベビーカーやチャイルドシートなど、育児用具も進化した時代でもあります。




テクノロジーの進化により、家庭にパソコンが普及し、

インターネットで育児情報を簡単に調べることができるように

子供向けの教育番組やDVD、知育玩具が流行し、

早期教育に対する関心が高まっていました。







 3. 令和の育児(2019年~現在)




令和はテクノロジーが一層進化し、

デジタル育児が広がる時代です。

スマートフォンやタブレットの普及により、

育児アプリやSNSを通じて育児情報を

共有することが一般的になりました。



共働きが一般化し、社会全体での

育児サポートが求められる時代となっています。




  • 子供の数:少子化が一層進み、1人っ子や少数の兄弟姉妹がますます増加。少ない子どもに手厚い育児が一般的。
  • 育児スタイル:父親の育児参加が以前より一般的になり、育児休業の取得が推進されています。共働き家庭の増加に伴い、保育施設の需要も高まっています。
  • 育児とテクノロジー:スマートフォンを使った育児アプリの活用や、ベビーモニター、IoTを活用した育児アイテムが普及。デジタル育児が進化。


インターネットで瞬時に育児情報を得たり、

SNSで育児の悩みを共有することで、

孤立した育児が軽減される傾向にあります。




早期教育や知育玩具の進化がさらに進み、

アプリを活用した教育ツールも登場。




コロナ禍での育児という特殊な状況もあり、

オンラインでのコミュニケーションや外出自粛に

対応した育児スタイルが求められています。






 まとめ



昭和、平成、令和それぞれの時代に

生まれた赤ちゃんは、育児環境や家族構成、

育児用品の進化に大きな影響を受けて育ってきました。



昭和は大家族での共同育児、平成は核家族化と共働き、

令和はデジタル技術を駆使した育児と、

それぞれの時代背景に応じた特徴があります。



現代は何事も比較しやすくなり、周囲の目を気にしながら

生活することが当たり前のようになっていると感じます。


しかし、育児は本来、もっと楽しむべきものだと私は思います。


便利な時代だからこそ生まれる悩みもありますが、

それは現代に生きる私たちの宿命なのかもしれません。



それでも、少しでも多くの方が笑顔に

なれることを願いつつ私自身もこれからも

多くのママさんをサポートできるように

頑張っていきたいと思います。