【育児と仕事:第2話】母乳や睡眠に直結する「休む技術」

こんにちは、助産師歴38年ベテラン助産師ケイコです。
今年もやります!!いいお産の日イベント💕(ゲスト:おたんこ助産師さん)

一昨年の写真


私はこれまでに3000件以上のお産に立ち会い
たくさんのママたちの授乳のお悩みに寄り添ってきました。
また専門家としてTVや新聞で多数出演させていただきました

MCぺこぱさん


出産後のママからよく聞く言葉に、授乳や育児で大変で休み暇なんてないということがあります。


でも実は「休むこと」こそが母乳の出やホルモンの安定

さらに育児のパフォーマンスに直結するんです。



  「えっ?」休まないと母乳が減る仕組みって?


母乳を作るために欠かせないホルモン、プロラクチン
このホルモン、実は睡眠と深〜い関わりがあるんです。



夜間授乳や赤ちゃんのお世話で、ママはどうしても睡眠不足になりますよね。
その状態が続くと

  • プロラクチンの分泌が乱れる

  • 自律神経が乱れ、身体がずっと“緊張モード”に

  • その結果、母乳がうまく作れなくなる…

つまり、

「もっと頑張らなきゃ」
「寝てる場合じゃない!」

と思って無理して動くことが、逆に母乳を減らしてしまう原因になることもあるんです。



  実例:たった10分の仮眠で、母乳が安定したママ


産後1か月のAさん(仮名)は、真面目でとても頑張り屋のママでした。
「赤ちゃん第一」「休んでいる暇はない」と、家事も育児も一生懸命こなしていたのですが


その結果、乳腺炎を何度も繰り返し、母乳も思うように出なくなってしまいました。

そこで、私からひとつだけ提案したのが


「授乳のあとに10分でも横になってみましょう」


最初は「そんな短時間で意味あるの?」と半信半疑だったAさん。
でも続けていくうちに

  • 体の疲れが抜けやすくなった

  • イライラが減ってきた

  • 母乳も自然と安定してきた!

と、びっくりされていました。


「10分休んだだけでこんなに違うなんて…」
その言葉がとても印象的でした。


  今日からできる「休む」ための4つの工夫


では、具体的にどうやって休むを取り入れたらいいのか。
忙しいママでも、今日からできる小さな習慣をご紹介しますね。


 授乳のあとに10分でも横になる

→ 目を閉じるだけでも脳が休まります。
「寝なきゃ」と思わず、体を横にするだけでもOK


 温かい飲み物でほっと一息

→ ハーブティーや白湯がおすすめ。
自律神経が整いやすくなります。


寝室にスマホを持ち込まない

→ 光の刺激で脳が覚醒モードに。
できれば30分前には画面OFFを。


深呼吸でリラックススイッチON


→ 「吸って、吐いて〜」と声に出しながらすると、より効果的。
夜中の授乳前後に取り入れてみてください。


   最後にママへ伝えたいこと


「休むこと」は決して「怠け」ではありません。

むしろ、ママの体を守り、母乳を守り、
赤ちゃんの命と成長を守る、とても大切なケアなんです。


どうか、今日からはこんなふうに思ってみてください。

「10分休めたら、今日は合格💮!」

ママが笑顔だと、赤ちゃんも安心します。
まずはご自身の心と体を大事にしてくださいね。



次回は
「えっ?夫婦でここまで違う!視点のズレを味方に変える方法」についてお話しします。
夫婦のすれ違いが減るヒント、たっぷりお届けしますね。

 

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