【第3話】妊娠中の冷え対策|体温1℃で免疫が30%変わる!お産と母乳を守る温め習慣

こんにちは、助産師歴38年ベテラン助産師ケイコです。
今年もやります!!いいお産の日イベント💕

(ゲスト:おたんこ助産師さん)


私はこれまでに3000件以上のお産に立ち会い
たくさんのママたちの授乳のお悩みに寄り添ってきました。


また専門家としてTVや新聞で多数出演させていただきました

MCぺこぱさん



今回は体温1℃で免疫が30%変わるお産と母乳を守る温め習慣についてお話します。

「妊娠中は風邪をひきやすい」
「産後は気分が落ち込みやすい」
こうした変化、実は冷えが影響していることをご存じですか?



身体を温めることは、単なる心地よさだけでなく、

免疫の力とホルモンの働きを左右する大切な要素なんです。



ある妊婦さんは、妊娠中に立て続けに風邪をひき

「免疫が落ちているのかも」と不安を抱えていました。


話を伺うと、冷たい飲み物やシャワーだけの入浴習慣で、

平熱も36℃を下回ることが多かったのです。


実は体温が1℃下がると、免疫細胞の働きが30%も落ちるといわれています。



白血球の中でも「ナチュラルキラー細胞」は冷えに弱く、

体温が下がると病原体を攻撃する力が低下します。

つまり、冷えは免疫力のブレーキになってしまうのです。



さらに、出産や母乳に関わる「オキシトシン」や「プロラクチン」

といったホルモンは、副交感神経が優位になると分泌が促されます。


体を温めてリラックスすると、神経の切り替えがスムーズになり、

結果としてお産が進みやすくなり、母乳分泌も整うのです。



  妊娠中の温め習慣で体も心もラクに



✔夜はシャワーだけでなく湯船で15分、体温を0.5℃上げる習慣を


湯船につかると、体の深部温度がじんわり上がります。

たった0.5℃上がるだけで血管が広がり、血流が全身に巡りやすくなるんです。


血流がよくなると、子宮や胎盤へ酸素と栄養がスムーズに届き、

ママ自身も筋肉がゆるんで腰痛やこりがやわらぎます。


「ぬるめのお湯で15分」が目安。寝つきも良くなり、睡眠の質アップにもつながります。


白湯や温かいスープで、内臓から温める(胃腸の血流も上がり免疫力UP)

冷たい飲み物は胃腸の働きを鈍らせますが、

白湯や温かいスープは逆に血流を集め、消化や吸収をサポートします。


胃腸は免疫の要。

血流が増えることで腸の動きも活発になり、便秘予防にもつながります。


妊娠中は特に免疫力が下がりやすいので、

「飲み物は温かく」が毎日の安心につながります。


 足首・首・お腹を冷やさない工夫を(自律神経が整いやすい)


人の体は「首」とつく部分(首・手首・足首)から冷えやすい構造になっています。


ここを温めることで、自律神経が安定しやすくなり、

ホルモンのバランスも整いやすくなるのです。



腹巻きやレッグウォーマー、ストールなどで

「冷やさない工夫」をするだけで、体全体のめぐりが良くなります。


入浴後の「ほっとする時間」がホルモン分泌のスイッチに


湯船で温まったあとに「ふぅ~」とリラックスする瞬間、

脳からオキシトシン(愛情ホルモン)が出やすくなります。



オキシトシンは、子宮をやわらかくしたり、

母乳分泌を助けたり、赤ちゃんとの絆づくりにも大切なホルモン。


温め+リラックスは、心と体をダブルで整えてくれる習慣なのです


ちょっとした温めの工夫が、マイナートラブルを軽くし、

赤ちゃんへの栄養や酸素の流れもスムーズにしてくれます。


「冷えを防ぐ=赤ちゃんを守る愛情の形」と思って、今日から取り入れてみましょう。


温かさは、免疫を高める目に見えないお守りであり、
お産や母乳を助けるホルモンのスイッチでもあります。



「体を温める」シンプルな行動が、あなたと赤ちゃんを守る大切なケアになるんです。
ぜひ今日から、ひとつでいいので温め習慣を取り入れてみてくださいね。

次回は

第4話は「子宮と卵巣に届く温もり」について。
妊活期から意識したい「骨盤内の血流」と温め習慣について解説します。



 

おすすめ商品