産後の睡眠不足

ベテラン助産師の本村啓子です

一大イベントの出産を終えてもママの仕事は待ったなし。


今日は産後の睡眠不足について書いてみます。

ぜひご家族へも共有してもらい、お手伝いしてもらいましょう。

 

  産後の睡眠不足の原因


産後の睡眠不足は、さまざまな要因によって引き起こされます。


新生児の育児


まずは、いわずと知れたことですね^^


新生児は、生後数週間は日夜を問わず授乳やおむつ替えなどのケアが必要です。

夜間も頻繁に起きて授乳を求めるため、母親の睡眠が断続的になります。

 

育児ストレス

 

新生児の世話や育児の責任を負うことで、心理的なストレスや不安が生じることがあります。

これらのストレスは睡眠の質を低下させる要因となります。



身体的な不快感

出産後の身体的な痛みや不快感も睡眠不足の原因となります。

産後の身体の変化や切開創の痛みや、胸の張りなどが睡眠の質を低下させます。


ホルモンの変化


妊娠中に分泌されるホルモンの変化や出産後のホルモンバランスの変化も睡眠に影響を与えます。

特に、授乳によって分泌されるプロラクチンは睡眠を妨げる作用があります。


日中の活動量

産後の行動量の低下により、身体が眠くても寝れなくなります。

 

睡眠不足による身体的影響

 

疲労


長時間の睡眠不足は疲労を引き起こし、身体のエネルギーが低下します。


免疫機能の低下


睡眠不足は免疫機能を低下させ、感染症や疾患にかかりやすくなります。


代謝の変化


睡眠不足は食欲を増加させ、肥満や体重増加のリスクを高めます。


ストレスと不安

 睡眠不足はストレスや不安感を増大させ、情緒不安定やイライラを引き起こすことがあります。

長期間の睡眠不足は抑うつ症状を引き起こす危険性があります。



適切な対応能力の低下


睡眠不足は認知能力を低下させ、思考力や集中力の減少をもたらすことがあります。


育児能力の低下

 睡眠不足は育児能力を低下させ、赤ちゃんのケアに対する反応時間や判断力を鈍らせることがあります。


パートナーや家族との関係への影響


 睡眠不足はパートナーや家族との関係に影響を与え、

誤解が生じたり、イライラをぶつけてしまったりする原因になります。

 

  睡眠不足の時の対応

ストレス管理とリラックス法



ストレスを軽減するために、リラックス法を取り入れます。

深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラックス法を取り入れましょう。

育児ストレスや不安を軽減するために、

信頼できる友人や家族にアドバイスを求めることも行いましょう。


睡眠環境の整備


静かで快適な睡眠環境を整えましょう。

明るい光や騒音を避け、睡眠を妨げる要因を最小限に抑えます。

寝室の温度や湿度を調整し、快眠を促進するために、寝具や枕を適切に選びましょう。


睡眠パターンの改善


赤ちゃんの睡眠サイクルに合わせてママの睡眠をあわせます。

赤ちゃんが眠っている間に自分も睡眠を取ることが大事です。


睡眠不足を補うために、昼寝や短い休憩を積極的に取り入れます。


適切な栄養摂取


栄養バランスの取れた食事を摂取し、身体の健康を維持します。

特にカフェインや糖分を控えます。


睡眠不足による体力の消耗を補うために、栄養価の高い食品やサプリメントを

摂取することも考えます。


サポートシステムの活用

パートナーや家族のサポートを受けることが重要です。

育児や家事を分担し、時間を確保して自身の睡眠を確保します。

ベビーシッターや保育園などのサポートを活用し

休息や睡眠時間を確保することも重要です。

 

あまりにきつい時は医師や、専門家へも相談してみましょう。



  まとめ

睡眠不足は思考のすべてをネガティブにして

判断を鈍くします。

場合によっては、1日食べないよりも、1日寝ないほうが苦しく感じます。


産後はホルモンや神経が過敏になっているので

自律神経を整えましょう。

自律神経の整え方はまたお話しますね。



インスタライブ


第1回目

「ゆるーく安産になる方法!」終了しました。

mamano_mikata_monna

インスタにアーカイブ残っています。


3000人の出産の介助経験を持つ

ベテラン助産師がインスタライブで、ママの質問に答えます

次回は皆さんの希望の内容で行いたいと思います。


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