ベテラン助産師の本村啓子です
今回は日本のママと海外のママについてお話します。
海外のママを取り巻く背景
福祉国家のママ
福祉国家の代表例として、スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどが挙げられます。
これらの国では、高度な社会保障制度が整備されており、
出産前後のママや子供たちに幅広い支援が提供されています。
産休や育休が長期間(数ヶ月から1年以上)取得でき、給与の一部が支給されるため、
母親が仕事と育児を両立させやすい環境が整っています。
公的な保育園や幼稚園が豊富にあり、子供の教育と保育に関する負担が軽減されます。
医療サービスは高品質で普及率が高く、母子の健康が確保されやすいです。
発展途上国のママ
発展途上国には社会経済的な課題が多く、
母子の健康や子供の未来へのアクセスが制約されることがあります。
産休や育休は一般的に短く、経済的な理由から早く仕事に復帰することが多いです。
医療サービスや衛生状態が不十分な地域もあり、
新生児と母親の健康に対するリスクが高いことがあります。
子供の教育へのアクセスが限られており、
貧困層の子供たちが学校に通うことが難しいこともあります。
日本のママを取り巻く背景
日本は発展国であり、社会保障制度は整備されていますが、
福祉国家に比べると制約がややあります。
産休や育休は取得が難しい場合もあり、
現在は給与の支給水準も比較的低いことが課題とされています。
保育園の待機児童問題が深刻であり、
一部の地域では入園が難しいことがあります。
これにより、働くママが育児と仕事を両立させるのが難しい場合があります。
一方で、日本は出生率が低いため、
子供1人あたりの教育への資金は比較的多く充てられることがあります。
また、医療サービスは高品質であり、母子の健康が重視されています。
出産費用と入院期間
日本
出産費用
日本では、公的な医療保険制度が確立しており、妊娠・出産に関する多くの医療費がカバーされます。
したがって、出産自体の医療費は比較的低額で、自己負担が少ないことが一般的です。
ただし、特別なサービスや個室を選択する場合は追加費用がかかることがあります。
入院期間
出産方法や母子の健康状態によりますが、通常、自然分娩の場合、
母子ともに健康的な場合、入院期間は通常5日から7日程度です。
帝王切開などの合併症がある場合、それに応じて入院期間が延長されることがあります。
発展途上国
入院期間
入院期間は国により異なりますが、一般的には出産方法や合併症の有無によって変動します。
医療設備やリソースが限られている場合、入院期間が短いことがあります。
出産費用
発展途上国では、出産費用が非常に異なり、財政的に難しい場合もあります。
一部の国では公的な支援が提供されていますが、
民間医療機関での出産には高額な費用がかかることもあります。
福祉国家
出産費用
福祉国家では、出産に関する医療費が国の社会保障制度によってほぼ全額カバーされます。
これにより、出産自体の費用はほとんどかかりません。
ただし、個別のサービスや設備を選択した場合、追加費用がかかることがあります。
入院期間
入院期間は出産方法と母子の健康状態により異なりますが、
通常、母子ともに健康的な場合、3日から5日程度の入院が一般的です。
福祉国家では母子のケアが重視され、適切なケアが提供されます。
日本のママであること
日本のママであることには多くのいい点があります。
以下に、そのいくつかを挙げてみましょう
医療の質
日本は高度な医療制度を有しており、出産や子育てに関する医療サービスが充実しています。
優れた医療施設や専門家のサポートを受けられるため、母子の健康が確保しやすいです。
安全な環境
日本は比較的安全な社会環境で子供を育てることができます。
低犯罪率や公共の場所の清潔さが子供の成長にプラスの影響を与えます。
教育の質
日本の教育制度は国際的に評価されており、子供たちに優れた教育を受けさせることができます。
日本の学校は一般的に設備や教育プログラムが充実しています。
文化的な価値観
日本には家族や子供への尊重が根付いており、子育てにおいて家族全体のサポートが得られます。
また、季節ごとの行事や伝統的な文化が子供たちに豊かな経験を提供します。
公的な支援
日本には出産や子育てに関する公的な支援制度が存在します。
例えば、出産手当や児童手当などがあり、家計の負担を軽減できます。
安全な食品と食事文化
日本の食品は品質が高く、食事文化はバランスが取れています。
これにより、子供たちに健康的な食事を提供しやすいです。
交通インフラ
日本は交通インフラが整備されており、公共交通機関や安全な歩行環境が整っています。
これにより、子供との移動や外出が便利です。
質の高い育児グッズ
日本は育児に関する優れた製品やグッズの供給国でもあります。
安全で高品質な育児用品が多く揃っています。
地域社会のサポート
日本の地域社会は子育てファミリーを支える取り組みが進んでおり、
子供たちの社会的な発達をサポートする仕組みが整備されています。
まとめ
総合的に言えば、福祉国家ではママと子供への支援が充実しており、
生活の質が高い一方、発展途上国では社会的課題が多く、生活が厳しいことが現実としてあります。
日本はその中間に位置し、社会保障制度や教育の質などが発展途上国と比べると高い水準にある一方、
福祉国家には及ばない場面もあります。
ですがモラルや、安全性の高い日本での子育ては
自分の心をコントロールすることで楽しくすることは大いにできます。
ぜひ、育児を楽しんでくださいね。
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第1回目
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