子どもの症状②【見極め方5ポイント】ウイルス?細菌?長引く鼻水・夜の咳への正しい対応と受診の目安

こんにちは、助産師歴38年、本村啓子です。

今年もやります!!いいお産の日イベント💕(ゲスト:おたんこ助産師さん)


私はこれまでに3000件以上のお産に立ち会い
たくさんのママたちの授乳のお悩みに寄り添ってきました。


また専門家としてTVで出させていただきました。
MC:ぺこぱさん


今回はよくある子供の症状についてのお話です

保育園の洗礼で「ずっと風邪…」という声をよく聞きます。
実は、経過の見方を知っているだけで無用な不安と通院がグッと減ります。

例えば「発熱3日で落ち着いたのにサラサラ鼻水が続くのは

多くはウイルス後のアレルギー様反応です


一方、黄色〜緑でドロっと高熱が4日以上

細菌の可能性が上がり、受診が必要になります。


このような判断ポイントについてお話しますね。


  見極めの5ポイント


発熱の日数
熱は3日前後で下がることが多い。これはウイルスや菌が原因のことが多い38度台であるなら免疫が反応してウイルスや細菌と戦っている。高熱や3日以上続く場合は、ほかの合併症など考えられるため病院に通うことが望ましい


鼻水の質

  • 透明〜白・サラサラ

    • 主にウイルス性

    • 風邪の初期や発熱に伴って出やすい

  • 黄〜緑・ドロっとしている

    • 細菌性の可能性が高い

    • 長引く/熱が4日以上続く時は受診を

  • アレルギー性の鼻水

    • 水のようにサラサラで、量が多い

    • くしゃみ・鼻づまり・目のかゆみとセットで出やすい

    • 季節(花粉)や環境(ハウスダスト、ダニ、ペットなど)と関連して繰り返す

夜の咳

・ 乾いた咳(コンコン・ケンケン)

  • 特徴:痰が絡まない/乾いた音/夜間に強まる

  • 原因例:風邪のウイルス初期、気道の炎症、アレルギー性鼻炎

  • 家庭でのケア:加湿(加湿器・濡れタオル)、就寝前の温かい飲み物、枕を少し高くする

・痰が絡む湿った咳(ゴホゴホ)

  • 特徴:ゴロゴロ音/痰がからんで苦しそう/横になると悪化しやすい

  • 原因例:気管支炎、後鼻漏(鼻水が喉に垂れて咳き込む)、軽い肺炎の前段階

  • 家庭でのケア:水分補給で痰を柔らかく、横向き体位、鼻水吸引で鼻〜喉の通りをよく

・ヒューヒュー・ゼーゼー(喘鳴)

  • 特徴:息を吐くときに笛のような音/苦しそう/夜間悪化しやすい

  • 原因例:気管支喘息、気管支の強い収縮、アレルギー反応

  • 家庭でのケア:温めで気道を広げる(蒸しタオル、温かいお風呂)、ただし症状強ければ早めに受診


全身状態

 水分・食事がとれるか

  • 様子見OK水やミルクを嫌がらず飲める/少量でも口にできる

  • 受診目安:水分を全く受け付けない/飲んでも吐く/脱水(唇や口がカサカサ、尿が極端に少ない

 遊べる元気があるか

  • 様子見OK:日中は遊んだり笑顔も見られる/眠れて休める

  • 受診目安:ぐったりして遊べない/抱っこばかりで動けない/泣いても弱々しい

呼吸や熱の様子

  • 様子見OK:発熱は37〜38℃で落ち着いている/呼吸は普段通り

  • 受診目安:40℃前後の発熱が続く/呼吸が速い・肩で息をする/ゼーゼーや胸がペコペコして苦しそう

大まかに分けると

※水分がとれる/少しでも遊べる/呼吸が落ち着いている → 様子見OK

※水分×/ぐったり/呼吸が苦しい → すぐ病院へ!


  今日からできること

  • 入浴:週3回は湯船で深部体温UP(ただしグッタリ高熱時は無理しない)


  • 就寝前ルーティン:(ベビー)マッサージで加湿→胸・背中をやさしくさする
    肺が鍛えられ呼吸が良くなる


  • うがい・こまめな水分:遊び中は喉の渇きを感じにくいので声かけで


  • 食事:油・砂糖を控え、食物繊維+発酵食品+ミネラル(味噌汁・海藻・小魚・胡麻)


  まとめ


「正しく様子を見る力」はママの大きな武器です。
焦らず、質・日数・全身状態で冷静に見極めていきましょう。
ママの観察が健康保つうえで実は一番大切なのです。

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