ベテラン助産師の本村啓子です。
妊活について計7回でお話します。
今回は6回目です
妊活を始めると、インターネットやSNS、書籍、友人や家族から多くの情報が入ってきます。
その情報量は膨大で、時には圧倒されることもあるでしょう。
特にSNSでは、他の人の妊娠報告や妊活の進捗が目に入り、自分と比較してしまうことも少なくありません。
ここでは、ママたちが心の健康を保ちながら、SNSと上手に付き合うためのポイントをお伝えします。
1. 情報の取捨選択を心掛ける
SNSには多種多様な情報が溢れていますが、すべてを受け入れる必要はありません。
自分にとって必要な情報とそうでない情報を見極めることが大切です。
具体的な方法:
-
信頼できる情報源を選ぶ: 医療機関や専門家が発信する情報を優先的に参考にしましょう。
-
個人の体験談は参考になることもありますが、すべての人に当てはまるわけではありません。
-
情報過多を避ける: 一度に多くの情報を取り入れようとすると混乱やストレスの原因になります。
-
情報収集の時間を制限し、必要なときに必要な情報を得るように心掛けましょう。
2. 自分の感情を大切にする
他人の投稿を見て、焦りや不安、嫉妬などの感情が湧くことは自然なことです。
その感情を否定せず、受け入れることが心の健康につながります。
具体的な方法:
-
感情を認識する: 「今、自分はこう感じているんだ」と自分の気持ちを言葉にしてみましょう。感情を言語化することで、気持ちの整理がしやすくなります。
-
信頼できる人に話す: パートナーや友人、専門家など、信頼できる人に自分の気持ちを話すことで、心の負担が軽くなることがあります。
3. SNSとの距離を適切に保つ
SNSは便利な情報源であり、コミュニケーションの手段ですが、時にはストレスの原因にもなります。
自分の心の状態に応じて、SNSとの距離を調整しましょう。
具体的な方法:
-
閲覧時間を制限する: SNSをチェックする時間を決め、それ以外の時間は意識的に離れるようにします。
-
通知をオフにする: 頻繁な通知は気持ちを落ち着かせる妨げになります。必要なときに自分からアクセスするスタイルに変えてみましょう。
-
フォローするアカウントを見直す: 自分にとってストレスとなる投稿が多いアカウントはミュートやアンフォローを検討してみてください。
4. オンラインコミュニティの活用
同じような状況の人々とつながることで、共感や情報交換ができ、心の支えになることがあります。
ただし、過度な依存や比較には注意が必要です。
具体的な方法:
-
参加するコミュニティを選ぶ: 信頼できるコミュニティやグループに参加し、情報交換や励まし合いを行いましょう。
-
適度な距離感を保つ: オンライン上のやり取りにのめり込みすぎず、自分の生活や感情を優先することが大切です。
5. 自分のペースを尊重する
他人の状況や進捗と自分を比較することは避け、自分たちのペースで妊活を進めることが重要です。
焦らず、自分のリズムを大切にしましょう。
具体的な方法:
-
目標や計画を立てる: 自分たちの状況や希望に合わせて、無理のない目標や計画を設定します。
-
小さな成功を喜ぶ: 日々の小さな進歩や達成を認識し、自分を褒めることでモチベーションを維持しましょう。
まとめ
妊活中は、多くの情報や他人の状況が気になるものですが、
最も大切なのは自分自身の心と体の健康です。
SNSとの適切な距離を保ち、自分の感情を大切にしながら、
パートナーや信頼できる人々と支え合って進めていきましょう。







