妊活①不妊って何?その原因についてわかりやすく解説!

ベテラン助産師の本村啓子です。


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妊活について計7回でお話します。
今回は1回目です。

赤ちゃんがほしいと思っているのに、なかなかできないことを「不妊(ふにん)」といいます。

普通、1年間、赤ちゃんをつくるための生活をしているのに妊娠しなかった場合、
不妊と考えます。

赤ちゃんができるには、

お母さんの体とお父さんの体のどちらも元気であることが大切です。


でも、いろいろな理由で妊娠しづらくなることがあります。

今日は、その原因についてわかりやすく説明します。




  ① お母さんの体に原因がある場合

お母さんの体の中では、卵(たまご)が作られ、お父さんの精子(せいし)と出会って赤ちゃんになります。

でも、何かの理由でこの流れがうまくいかないことがあります。


💡 主な原因


卵が育たない・うまく出てこない → 体のホルモンバランスが崩れてしまうと、卵ができにくくなることがあります。


卵の通り道がせまい・ふさがっている → 卵と精子が出会えないと、妊娠できません。


赤ちゃんが育つベッド(子宮)が弱っている → 子宮に問題があると、受精した卵がうまく育ちません。


年齢が高くなると卵が弱くなる → 30代後半から卵の力が弱くなり、妊娠しづらくなることがあります。




  ② お父さんの体に原因がある場合

赤ちゃんができるには、お父さんの体から出る「精子」が元気であることが大切です。

でも、いろいろな理由で精子の数が少なくなったり、元気がなくなったりすることがあります。


💡 主な原因


精子の数が少ない → 精子の数が少ないと、卵までたどりつける精子が減ります。


精子がうまく動かない → 精子が元気に動かないと、卵に出会えません。


精子の通り道がせまい・ふさがっている → 精子がちゃんと出てこられないことがあります。




  ③ どちらにも原因がないのに妊娠しにくいこともある

お母さんとお父さんの体を調べても、はっきりした原因が見つからないのに

なかなか赤ちゃんができないこともあります。


これは、体のリズムやストレス、食べ物、生活習慣(せいかつしゅうかん)が関係していることが多いです。



  ④ 生活習慣が不妊の原因になることも!



普段の生活が原因で、妊娠しづらくなることもあります。


💡 気をつけたい生活習慣


ストレスがたまる → 体のリズムが崩れて、ホルモンバランスが悪くなることがあります。


食事がかたよる → 野菜やお肉、お魚をバランスよく食べることが大切です。


体が冷える → 冷たい食べ物や飲み物ばかりだと、血の流れが悪くなり、赤ちゃんが育ちにくくなります。


たばこやお酒が多い → たばこやお酒は、卵や精子の元気をなくしてしまいます。


夜ふかし・運動不足 → 夜しっかり寝ること、体を動かすことも大切です。




  ⑤ まとめ



不妊の原因は、お母さんの体、お父さんの体、そして生活習慣など、

いろいろあります。


でも、生活を少しずつ見直すことで、妊娠しやすい体をつくることができます

もし「赤ちゃんができないな」と思ったら、病院で相談してみるのも大切です。


お母さんとお父さんが一緒に取り組むことで、赤ちゃんを迎える準備ができますよ!