ベテラン助産師の本村啓子です
今回は分娩の始まりについて詳しく説明します。
10か月の間お腹の中で大切に育ててきた赤ちゃんの出産です。
おめでとうございます。
個々では安心して出産を迎えられるようにお話ししますね。
分娩の始まりは3つあります。
1・出血
2・破水
3.陣痛
この3つです。
ひとつづつ見ていきましょう
ちなみに、正期産は37週から41週6日までの5週間の間になります。
予定日通りに生まれるのは30人に1人くらいですので
早めに出産兆候が来ることへの心構えもしましょう。
出血(おしるし)
出血は分娩が始まる前兆の一つで、いくつかの要因によって引き起こされることがあります。
これは子宮入り口周辺からの出血が主です。
出血の状態
- 軽い少量の出血または茶色のおりものとして現れることが多いです。
- 通常、量は少なく、タンポンやナプキンが必要なほどではありません。
- ほとんど気付かないこともあり、ショーツに血液が付着していて気が付いた場合も多いです。
- ピンポン玉くらいの血液の混じったおりものは、間もなく出産が始まることを意味します(血性粘液といい、子宮を細菌から守っていたおりものが排出されたことを意味します)
出血の理由
- 出血は子宮口が開始段階にあることを示します。
- 子宮の入り口付近の卵膜がずれて出血をします。(大量の場合は違う原因があるため即、病院へ連絡)
- これは分娩が近づいている兆候とされますが、分娩がすぐに始まるわけではありません。
- 初産婦の場合はそれから1~2週間後に陣痛が始まることもよくあります。
注意点:
- 出血が多かったり、鮮血のような色である場合や整理のような出血の場合は、すぐに病院に連絡しましょう。
陣痛
陣痛は分娩始まり示す最も明確な兆候です。
陣痛は子宮が収縮し、子宮口を徐々に開く過程を支える役割を果たします。
陣痛の特徴x
- 陣痛は腹部の下部や腰の辺りで感じられます。
- 通常、痛みは徐々に強まり、一定の間隔で起こります。
- 陣痛の間隔、痛みの強さ、および持続時間は徐々に変化します。
- お腹の張りだけでは出産には至りませんので、慌てる必要なないでしょう。
- ただし、経産婦ではお腹の張りから破水して進行が急になることもありますので、注意しておきます。
陣痛の開始時
- 陣痛が始まると、通常、陣痛の間隔が10分以上の間隔で始まります。
- 最初から5分で始まる場合もありますし,30分に1回くらいから徐々に感覚が短くなる場合もあります。
陣痛の長さ
陣痛開始から平均して
・初産婦は10-16時間
・経産婦は5-8時間
と言われます。
陣痛の家族性は認められ、母親や祖母、姉妹などの女性の中で、陣痛が似たような特徴があるとされています。
これは遺伝的な要素が影響している可能性が考えられます。
ただし、陣痛は単純な遺伝子によるものではなく、複雑な生理学的、環境的、遺伝的要因が組み合わさって発生します。
したがって、必ずしも同じような陣痛を経験するとは限りません。
個人差、環境要因も影響します。
注意点:
- 陣痛が10分間隔以下に短くなり、痛みが強くなる場合、病院に行く準備を始める合図です。病院に連絡を取り、指示に従いましょう。
破水
破水は羊水が子宮外に漏れる現象です。
羊水は赤ちゃんを保護し、子宮内で成長するために重要な役割を果たします。
破水の特徴:
- 破水は通常、腰の辺りや股間からの液体の漏れとして現れます。
- 羊水は透明またはわずかに淡い色をしており、時にはわずかに粘り気があります。
- 羊水の量や漏れ方には個人差があります。
- 匂いは水とは違いやや生臭いにおいがします。
破水の意味:
- 破水は分娩が始まる兆候の一つであり、通常は分娩の進行を示します。
- 赤ちゃんを守る膜は3層からできており、羊水は無菌状態になっています。
- 羊水の漏れは感染予防の観点から、出産に向けることが多く24時間経過するようなら誘導分娩などの分娩へ向けた処置がとられることが多いです。
注意点:
- 破水が起きた場合、すぐに医療スタッフに連絡しましょう。羊水の量や色、臭いを伝えることが重要です。
- ふつうは透明に近いですが、茶色や緑色などの羊水の場合は、ナプキンを病院にもっていきましょう。
- 診断の助けになる場合があります。
- 破水後は感染のリスクが増すため、病院の指示に従いましょう。
まとめ
出産はとてもうれしい出来事ですが
初めての場合も2回目の場合も経験が少ないことなのでドキドキしますよね
ですけど、あまり心配せずに、リラックスして臨んだほうが
結果的には安産になりやすいです。
呼吸法や、リラックス法を身に着けて、赤ちゃんを待つうれしい気持ちを大切にしてくださいね。
安産になるように願っています^^
インスタライブ
3000人の出産の介助経験を持つ
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