ベテラン助産師の本村啓子です
なったら、出産より痛いという声が多い乳腺炎。
気を付けることで予防することもできます。
今回は乳腺炎についてお話します。
原因
乳房の詰まり
乳房内の乳腺が詰まることが乳腺炎の主な原因の1つです。
これは母乳のタンパクや脂肪の塊で母乳の通り道が詰まったり、
乳腺の分泌物が排出されない場合に起こります。
食事との関連性
食事との関連性があると厳しく食事制限されたり
または全く関係ないといわれたり、迷う方の多いかと思います。
ここでは私が臨床においての経験からお話していきます。
乳腺炎を起こしてやってくる時期は皆さん結構同じ時期なのです。
寒い時期やクリスマス、お正月、バレンタインデーなど。
イベントと関連性がありそうですね。
こんな時に少し甘いものを食べても、全く何ともない人もいれば
何回も乳腺炎をくり返す人もいます。
一回詰まると詰まりやすい状態になる、またはもともと乳腺が細いなどのことがあるようです。
ただ、血糖値が急激に上昇すると、インスリンの急激な分泌が引き起こされます。
インスリンの急激な分泌は、体内の炎症反応を増加させることが知られています。
炎症が増加すると、血管の中がべたべたしたり、血液の循環が悪化する可能性があります。
血管内での炎症反応の増加や血液の粘度が高まることで、血管の壁に負担がかかり、
血管が詰まりやすくなる可能性があります。
このような状況が続くと、血管の詰まりが起こる可能性があります。
母乳は血液からできています。
砂糖の摂取が血管の状態や血行に影響を与えることで、
乳腺の血行が悪化し、乳腺の詰まりや感染のリスクが増加する可能性があると考えられます。
乳腺炎の発症にはさまざまな要因が関与するため、単純に砂糖の摂取だけが原因とは限りません。
細菌感染
乳腺には通常、皮膚や口腔からの細菌が存在していますが、
これらの細菌が乳房内に侵入し、感染を引き起こすことがあります。
この感染は、乳腺の傷つきや乳腺の詰まりなどが原因で起こることがあります。
乳腺の傷つきは、授乳中に生じることがあります。
これにより乳房内の細菌が増殖し、感染が引き起こされます。
感染が進行すると、乳腺は炎症を起こし、赤く腫れ、痛みや発熱などの症状が現れます。
感染が進行すると、化膿性乳腺炎などより深刻な状態に進展することもあります。
。授乳の問題
授乳中に赤ちゃんが片方の乳房を好んで吸うことが多い場合、
もう片方の乳房が詰まりやすくなります。
また授乳中の姿勢が不適切な場合、乳房の排出が十分に行われず、
乳腺の分泌物が滞留しやすくなります。
赤ちゃんの口と、乳首の位置を同じに保ちましょう。
また、授乳中に姿勢が悪くなったり、乳房が圧迫されたりすると乳腺炎の発生率が高まります。
疲れによる免疫力の低下
疲れによる免疫力の低下は、乳腺炎のリスクを高める要因です。
特に出産後の身体的なストレスや疲労、不十分な栄養摂取、睡眠不足などが免疫力を低下させ、
感染のリスクを増加させます。
症状
乳房の痛み
乳腺炎では通常、患部が痛みや圧痛を引き起こします。
痛みは触れるとより強くなり、授乳中にも感じることがあります。
乳房の赤み
患部の乳房が赤くなることがあります。特に炎症が進行している場合に見られます。
この赤みは通常、炎症が進行し、血流が増加することによって引き起こされます。
特に乳房の表面に赤みが現れ、触れると温かく感じることがあります。
腫れ
乳腺炎の初期段階では、乳腺内のミルクや分泌物が詰まり、乳腺のう胞や導管が閉塞されることがあります。
これにより、乳房内の圧力が上昇し、乳房が腫れることがあります。
詰まった乳腺が腫れることで、周囲の組織も圧迫され、炎症反応が生じます。
乳腺炎が進行すると、炎症が乳腺組織に広がります。
炎症は免疫系の反応であり、病原体や異物を排除するために起こります。
この炎症反応により、乳腺組織が腫れ、赤くなることがあります。
発熱
乳腺炎が細菌によって引き起こされる場合、
体は細菌に対して免疫を活性化し、病原体を攻撃します。
この過程で、体温が上昇し、発熱が起こります。
乳腺炎における発熱は通常、他の症状と共に現れます。
これには乳房の痛み、発熱、身体のだるさ、頭痛などがあります。
乳腺炎における発熱は通常、炎症が治まるまで持続します。
全身の不快感
乳腺炎が進行すると、免疫系が炎症に対処しようとするため、
体全体に疲労感やだるさを感じることがあります。
これは、免疫系が活性化され、体内の病原体と戦うためのエネルギーを消費するためです。
終わり
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