こんにちは、助産師歴38年、本村啓子です。
これまでに3000件以上のお産に立ち会い、たくさんのママたちの授乳のお悩みに寄り添ってきました
専門家としてTVで出させていただきました。
MC:ぺこぱさん

今回はGDF15ホルモンについてお話します。
GDF15(成長分化因子15)は、体がストレスや炎症を感じたときに出すホルモンの一種です。
妊娠初期には胎盤から多く分泌され、
近年では「つわりに深く関係しているホルモン」として注目されています。
GDF15は、脳の延髄にある「GFRAL」という受容体に働きかけて、
吐き気や食欲不振といった反応を引き起こすことがわかってきています。
特に重いつわり(妊娠悪阻)のある人では、GDF15の血中濃度が非常に高くなる傾向があります。

身体づくりとGDF15の関係
1. 栄養状態の影響
妊娠前からの栄養状態が、GDF15への感受性に影響すると考えられています。
特にビタミンB群やたんぱく質、鉄、亜鉛などが不足していると、
ホルモンバランスや代謝が乱れやすくなり、つわり症状が重く出る可能性があります。
日頃からバランスの良い食事を意識し、血糖の急上昇を防ぐような「食べ方」や、
良質なたんぱく質を摂ることで、ホルモンの安定にもつながります。
2. 腸内環境との関連
GDF15は腸内の状態とも関係があります。
腸内環境が乱れて炎症が起きると、それに反応してGDF15が分泌されやすくなります。
腸内細菌のバランスが悪い状態、つまり悪玉菌が優位な腸内では、
ストレスホルモンやGDF15が過剰に出やすいともいわれています。
普段から発酵食品・食物繊維・オリゴ糖などを意識し、
腸内を整えておくことで、体の反応は穏やかになっていきます。
3. ミトコンドリアのストレス応答
GDF15は、体の細胞内にあるミトコンドリアが
ストレスを受けたときにも分泌されます。
ミトコンドリアはエネルギーの工場。
そこにストレス(炎症・酸化・栄養不足など)がかかると、
GDF15が「今、体に負荷がかかってるよ」と知らせるために出されるのです。
逆にいえば、抗酸化作用のある食べ物(ビタミンC・E、緑黄色野菜、海藻など)や
質のよい睡眠、適度な運動など、日々の生活で細胞に負担をかけないようにすることが、
ホルモンの暴走を抑える下地づくりになります。

妊娠前から整えておきたい「体の土台」
| 体の状態 | GDF15の反応 |
|---|---|
| 栄養が充実している | 過剰な吐き気が起きにくい |
| 腸内環境が整っている | ホルモンの反応が穏やかになる |
| ストレスが少ない | ミトコンドリアが安定し、反応が穏やか |
| 睡眠・休息がしっかり取れている | ホルモン分泌が安定する |

ベテラン助産師としてお伝えたいこと
つわりは、赤ちゃんを守るための「身体の反応」として現れることもあります。
ただ、つわりが重くなる背景には、もともとの体の状態も関わっている可能性があるのです。
妊娠前から、
-
栄養を満たしておく
-
腸を整えておく
-
ストレスを溜め込まない
-
冷えや睡眠不足を見直す
といった土台づくりが、つわりを軽くし、ホルモンに振り回されにくい体づくりにつながります。
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