抱っこじゃないと寝ない赤ちゃんへ。助産師が伝えたい、少しずつ手放していく方法

こんにちは、助産師歴38年、本村啓子です。


先日TV埼玉でぺこぱさんと共演させていただきました^^



38年間で約3000人のお産をとり上げて

多くのママたちと育児の悩みを分かち合ってきました。


今回は、赤ちゃんが「抱っこじゃないと寝てくれない」

というお悩みについて、お話ししたいと思います。

 

夜、やっと寝たと思って布団に置いた瞬間に泣き出す。
何度も何度もやり直し。
それが毎日続くと、心も体も限界になってしまいますよね。


そんなママに、助産師としてたくさんの赤ちゃんを見てきた経験から

少しでも気持ちが軽くなるヒントをお届けします。



抱っこで寝るのは「安心の証」


まずお伝えしたいのは、抱っこでしか寝られない赤ちゃんは

「ママが大好きで、安心している」ということです。


ママのぬくもり、心音、匂い。


それが赤ちゃんにとっては、お腹の中にいたときのような心地よさなんですね。


だからこそ、抱っこで眠るのは自然なことなんです。
「私のせいかな」と自分を責めないでくださいね。


少しずつ「布団で眠れる力」を育てていこう


とはいえ、ずっと抱っこだけではママの体がもちません。
無理なく、赤ちゃんが布団でも眠れるようにしていくには、

段階を踏んだ慣らしが大切です。


ここでは、実際に多くのママたちにお伝えしてきて

効果のあった方法をいくつかご紹介します。



まずは寝入りばなを深くしてから布団に下ろすこと。


赤ちゃんは眠りの最初はとても浅く、

ちょっとした刺激で目を覚ましてしまいます。


抱っこしたまま10分ほど待ち、腕の中で赤ちゃんの

呼吸がゆっくりになってきたら、そっと布団におろしてみましょう。


布団に置くときは、頭からではなく、お尻から先に。


頭が下がるとびっくりして目を覚ましやすいので、

お尻や背中が先に布団にふれるようにすると成功しやすいです。


また、ママのにおいがついたタオルやガーゼを赤ちゃんの近くに置いておくと

安心して眠れることがあります。


ママの気配を感じられるだけで、赤ちゃんの不安がやわらぐんですね。



どうしても寝ないときは無理をしないで


毎回うまくいかなくても大丈夫です。
眠るのにも練習が必要です。
赤ちゃんのペースで少しずつ、

「抱っこじゃなくても大丈夫」を育てていきましょう。


どうしても寝ないときは、「今日は抱っこで寝かせる」と割り切ることも大切です。


泣かせることよりも、ママが疲れすぎてしまう方が心配です。

完璧じゃなくていいんです。
ママができる範囲で、少しずつステップを踏んでいきましょう。


最後に。眠れる力は、ちゃんと育っていきます


今は「毎日抱っこで寝かしつけて大変」かもしれませんが、

赤ちゃんには眠る力がちゃんと備わっています。


そして、それはママの関わりの中で、少しずつ育っていきます。


あなたの腕の中で眠る姿は、安心の証。


その経験が、やがて一人で眠れる力につながっていきます。


どうか焦らず、あなたのペースで進めてくださいね。

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次回は「お昼寝が短い赤ちゃんへの関わり方」についてお話しします。
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