ベテラン助産師の本村啓子です
今回は赤ちゃんの睡眠サイクルについてのお話です。
赤ちゃんの睡眠サイクルは、わたしたちとは異なり、短いサイクルを繰り返しながら成長していきます。
月齢によっても大きく変化していくので困惑してしまうお母さんたちも少なくないのではないでしょうか??
親にとっては、赤ちゃんの睡眠パターンが予測できず、寝不足やストレスに悩まされることも少なくありません。
しかし、赤ちゃんの睡眠サイクルを理解することで、より良い睡眠環境を整え、赤ちゃんが安心して眠れるサポートができます。
赤ちゃんの睡眠サイクルの基本を紹介し、成長に伴う変化やサポートの方法について簡単に解説していきます。
新生児(0〜3か月)
睡眠時間:新生児は1日12〜18時間ほど眠りますが、1回の睡眠は2〜4時間と短い周期で睡眠を繰り返します。
夜と昼の区別がついておらず、昼夜問わず小刻みに眠ります。
睡眠サイクルの長さ:新生児の1つの睡眠サイクルは約40〜60分です。
大人の90分程度の睡眠サイクルよりも短く、深い眠りと浅い眠りの周期が速く訪れます。
深い眠りと浅い眠り:新生児は浅い眠り(レム睡眠:活発な睡眠)が多く、夢を見たり、手足を動かしたりすることが多いです。深い眠り(ノンレム睡眠)もありますが、サイクルが短いために目が覚めやすいです。
3〜6か月
睡眠時間:1日12〜16時間程度に減少しますが、夜にまとめて眠ることが
少しずつ増えてきます。昼寝も3〜4回取るのが一般的です。
睡眠サイクルの発展:この頃から昼夜の区別がつき始め、夜にまとまった睡眠を
とるようになっていきます。1回の睡眠サイクルはまだ短いですが、徐々に安定してきます。
夜泣き:この時期に睡眠パターンが変わり、夜泣きが頻繁に
起こることがあります。これは成長の一環として自然なことです。
6〜12か月
睡眠時間:1日10〜14時間程度で、夜にまとめて7〜8時間眠ることが
できるようになる赤ちゃんもいます。昼寝は2〜3回に減少します。
睡眠サイクルの成熟:この時期になると、1つの睡眠サイクルは約60〜90分に近づき、
レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)のバランスが取れてきます。夜間の睡眠がより長くなり、昼夜のリズムがしっかりしてきます。
4. 12か月以降
睡眠時間:1日10〜12時間程度の睡眠が必要で、夜に9〜10時間まとまって眠ることが一般的です。
昼寝は1〜2回に減り、昼間に活動的になる時間が増えます。
安定したサイクル:1歳を過ぎると、睡眠サイクルが大人に近づき、1つの睡眠サイクルが90分ほどになります。
夜間の目覚めは減り、昼夜のリズムがより安定します。
赤ちゃんの睡眠をサポートするためのポイント
規則正しいリズムの形成:毎日同じ時間に寝かせることで、体内時計が整いやすくなります。
夜と昼の区別:昼間は光を浴びさせ、夜は暗く静かな環境を整えることで、昼夜の違いを覚えさせます。
ルーチンの導入:寝る前のルーチン(お風呂、絵本の読み聞かせなど)を取り入れることで、眠りへの移行がスムーズになります。
赤ちゃんの睡眠サイクルは成長とともに変化しますが、適切なサポートを行うことで、より安定した睡眠リズムが形成されていきます。
まとめ
赤ちゃんの睡眠サイクルは成長とともに変化し、短い眠りを繰り返す新生児期から徐々に夜にまとまって眠るようになるまで、段階的に発達していきます。そのサイクルを理解することが大切になっていきます。
睡眠の質が向上することで、親も赤ちゃんもリラックスできる時間を持つことができるきっかけになることを願っています。
今回の赤ちゃん睡眠サイクルについての質問等がありましたらコメントでお願いしますね^^