赤ちゃんが胎内で無菌状態でいるところから菌の獲得の仕方

ベテラン助産師の本村啓子です

 

今回は赤ちゃんが胎内で無菌状態でいるところから

いろんな菌の獲得の仕方。産道や、初回授乳などで獲得していく様子をお話合しします。

 

胎内での赤ちゃんは膜に囲まれ、羊水も無菌状態です。

胎児の胃腸や、体内にも菌は存在しません。

ではどのように赤ちゃんは菌を獲得していくのでしょうか。


  菌の獲得


産道からの最初の接触

赤ちゃんが菌と最初に接触するのは、出生時に母親の産道を通るときです。

母親の産道にはさまざまな微生物が存在し、赤ちゃんはこの過程で母親から細菌を受け取ります。

これにより、赤ちゃんの腸内細菌叢(腸内フローラ)が形成されます。


初回の授乳

初回の授乳でも、赤ちゃんは細菌を取り入れます。

ママの肌にいる肌を守る常在菌などを獲得します。

また、母乳には赤ちゃんの腸内細菌叢をサポートするための

プレバイオティクス(腸内細菌を増やす食物成分)が豊富に含まれています。

母乳に含まれるこれらの成分は、赤ちゃんの腸内細菌叢の形成に役立ちます。


スキンシップ

産後、スキンシップ接触は母親と赤ちゃんの間で非常に重要です。

この接触は、母親の皮膚と赤ちゃんの皮膚が直接接触することを意味し、

感情的な結びつきを促進するだけでなく、微生物の転送にも役立ちます。

母親からの微生物は、赤ちゃんの皮膚にも影響を及ぼします。


環境からの微生物

赤ちゃんは、家庭環境や周囲の人々からも微生物を獲得します。

触れる、抱っこする、なめる、家の中をはうなど、赤ちゃんは自然な方法で微生物を取り入れます。

兄弟姉妹やペットとの接触も微生物の獲得に影響を与えることがあります。


食事


一定の年齢に達すると、食事が開始され、

いろんなものを食べるようになり

腸内細菌叢は多様性を増します。

納豆やヨーグルト初め、多くの異なる食品を摂ることが、健康な腸内細菌叢の形成に重要です。

 

まとめ


赤ちゃんの菌の獲得は、免疫系や消化器系の発達にとって非常に重要であり、

赤ちゃんの健康に大きな影響を与えます。


産道からの細菌受け渡しや母乳の授乳、親との接触、環境との関わりなど、

さまざまな要因が赤ちゃんの腸内細菌叢の形成に寄与します。

この細菌の受け渡しは赤ちゃんの免疫系の正常な発達と、将来の健康に関連しています。

妊娠中から、ママ自身も健康な菌を持ち、赤ちゃんにいいものを渡していきたいですね。

 

インスタライブ


3000人の出産の介助経験を持つ

ベテラン助産師がインスタライブで、ママの質問に答えます

質問があればあらかじめこちらブログのコメント欄にお願いしますね。


mamano_mikata_monna

↑インスタフォローお願いします