胎教について
Share
こんにちは、助産師の本村啓子です。
今回は胎教についての記事を書かせていただきます
胎教って何?
「胎教」と聞くと、英才教育を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、
現代の胎教はそうした厳格なものではありません
むしろ、親子のコミュニケーションと、ママのリラックス効果
を重視したアプローチが主流です
では、具体的に胎教が赤ちゃんにもママにもどのような効果をもたらすのでしょうか?
胎教の効果は?
胎教にはさまざまな説があり、効果についての科学的な証拠はまだ不足しています
例えば、胎教を行った子供が夜泣きが少なかった、情緒の発達に良い影響があった、
赤ちゃんがお腹の中で聞いた音楽を覚えているなど、様々な話があります。
しかし、これらの効果について確たる証拠があるわけではなく、
子供の個性や状況による要因も影響しているかもしれません
赤ちゃんの脳機能や記憶力についても未知の領域が多く、
胎教の効果に関してはまだ多くの疑問が残っています
そこで、現代の胎教では親子のコミュニケーションと、
ママのストレス軽減が主要な効果とされています。
赤ちゃんとの穏やかな時間を共有し、愛情を育む機会として、
胎教を楽しんでいただければと思います
胎教を始めるタイミング
胎教を始めるタイミングはいつからでもいいでしょう。
妊娠が判明した瞬間から胎教を始める方もいれば、
胎動を感じるようになってから始める方もいます
また、お仕事を持つママなら、産休に入ってから始めることも一つの方法です。
ただし、特におすすめなのは妊娠7ヵ月頃です。
なぜなら、この時期になると赤ちゃんの聴覚器官が発達し
音を認識できるようになるからです
胎動を感じることが増えるこの時期に胎教を始めると
赤ちゃんの反応を実感しやすく、モチベーションも高まることでしょう
赤ちゃんからの反応が得られるこの特別な時期を逃さず、胎教を楽しんでみてください。
おすすめの胎教方法
それでは、具体的な胎教方法をいくつかご紹介しましょう。
自分の好きな方法で楽しみながら、赤ちゃんとのコミュニケーションを深めていきましょう。
1. 話しかける:
赤ちゃんの聴覚は発達しており、ママやパパの声を聞き分けることができます。
簡単な言葉や会話を楽しんでください。初めてのママでも、簡単な挨拶や天気の話から始めてみましょう
2. お腹を撫でる:
優しくお腹を撫でると、赤ちゃんが反応することがあります。
パパや上の子供さんにもお腹を触らせてみてください。信頼関係を築くための素晴らしい方法です
3. 音楽を聴かせる:
赤ちゃんは外部の音にも興味を示します。
好きな音楽を楽しんで、赤ちゃんに聞かせてみてください。
クラシックからJ-POPまで、ジャンルは問いません。
赤ちゃんが生まれてからも同じ音楽を聞かせることで、安心感を与えることもできます
4. キックゲームをする:
赤ちゃんの胎動が活発になったら、キックゲームを試してみてください。
お腹を優しく叩いてみると、赤ちゃんが反応してくれることがあります。
コミュニケーションの楽しみ方の一つです
胎教を楽しむためのポイント
最後に、胎教を楽しむ際に気を付けたいポイントをご紹介しましょう。
無理に続けない:
妊娠中は気分が不安定になることもあります。
無理に胎教を続ける必要はありません。
ストレスを感じず、楽しんで取り組むことが大切です
静かな場所で行う:
赤ちゃんには特別な聞こえ方があります。
静かな部屋で胎教を行うと、ママやパパの声や音楽が赤ちゃんにも届きやすくなります
胎教Q&A
最後に、よく寄せられる胎教に関する質問にお答えしましょう。
Q: 胎教におすすめの音楽はありますか?
A: 胎教におすすめの音楽は何でも良いですが、1/fゆらぎを含む音楽がおすすめです
1/fゆらぎはリラックス効果が高いと言われており、モーツァルトの曲などに多く含まれています。
ただし、ママが好きな音楽を選んで楽しむことが大切です
Q: 胎教は必ずしないといけないの?
A: 胎教は必ずしも必要なものではありません。
赤ちゃんは日常生活の中でさまざまな音を聞いて刺激を受けています
胎教は愛情を育むための一つの方法であり、無理に行う必要はありません
Q: パパがしても効果があるの?
A: はい、パパも胎教に参加することができます。
赤ちゃんは妊娠5ヵ月頃から音声を記憶できるとされています。
パパが胎教に参加することで、赤ちゃんへの愛情を育むだけでなく、信頼関係を築くこともできます
胎教は楽しみながら赤ちゃんとのコミュニケーションを深める素晴らしい機会です
無理せず、自分に合った方法で楽しんでみてください。
家族にとって特別な時間を過ごしましょう