妊娠期の検査の必要性

ベテラン助産師の本村啓子です。

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妊娠期の検査は、妊娠の異常を早期に発見し、適切な対処を行うために実施されます

 

妊婦検診の無料化に関する一般的な内容、その目的、影響を説明します。

 

  妊婦検診の重要性

 

妊婦検診は主に以下の3点を管理するために行われます。
  1. 母体の健康監視

    • 妊娠中は、母体にさまざまな変化が生じ、特定の健康リスクが増加します。定期的な検診により、高血圧症候群、糖尿病、感染症などの早期発見が可能になります。
  2. 胎児の発育チェック

    • 定期的な超音波検査により、胎児の成長、発育の異常、構造的異常を早期に発見できます。
  3. リスク管理と早期介入

    • 検診により特定されたリスクに基づき、必要な医療介入が早期に行われます。

 

  
週数に応じた検査

 

 


初期妊娠(0~12週)

 



初診時の全般的な健康チェック

時期: 初診時(妊娠確認後すぐ)
内容: 血圧、体重、身体測定、尿検査、血液検査(血液型、ヘモグロビン濃度、感染症のスクリーニングなど)

超音波検査


理由: 基本的な健康状態の確認と、妊娠に影響を与える可能性のある健康問題の早期発見。



6~12週

 


内容: 胎児の発育、心拍数、予定日の確認。
理由: 妊娠の確定、胎児の健康状態と正常な成長の確認。
血液検査

時期: 初診時
内容: 血液型、Rh因子、鉄欠乏性貧血、感染症(HIV、梅毒、B型肝炎など)のスクリーニング。
理由: 母体と胎児の健康リスクの評価。

 

 

15~20週

 


内容: 母体血中の特定の物質を測定し、染色体異常のリスク評価。
理由: ダウン症候群などの染色体異常のリスク評価。
中期超音波検

 

 18~22週

 


内容: 胎児の成長、解剖学的異常のチェック、性別の確認。
理由: 胎児の正常な発育と可能な異常の早期発見。
糖負荷試験、

超音波検査

​​​​​​、

 

24~28週

 


内容: 妊娠糖尿病のスクリーニング。
理由: 妊娠糖尿病の早期発見と管理。
血圧測定と尿検査

超音波検査

32週~

 


内容: 胎児の成長、解剖学的異常のチェック、性別の確認。
理由: 胎児の正常な発育と可能な異常の早期発見。


GBS検査:GBS(溶連菌)が新生児に感染する可能性があり、重篤な健康問題を引き起こす可能性があるため

     (抗生剤の内服や点滴で治療すれば問題ありません)

超音波検査

 

 

 

36週

 

NSTモニター検査(毎週)

理由:お腹の張りや、胎児の体内環境を知る

超音波検査

 

高リスク妊娠の場合

 


羊水検査



時期: 通常は必要に応じて行われる。
内容: 羊水中の細胞や物質の分析。
理由: 遺伝的異常、感染症、肺の成熟度の評価。

 


成熟度テスト

内容: 胎児の肺の成熟度を測定するための検査。
理由: 早産のリスクがある場合に、胎児の肺の準備状況を知るため。
定期的な超音波検査と検診





その他の高リスク妊娠の場合の特別な検査

 

 

 


羊水穿刺:特定の遺伝的リスクがある場合や異常が疑われます。
心エコー検査:胎児の心臓の異常が疑われる場合に行われます。

 

 


これらの検査は、妊娠中の母体と胎児の健康を維持し、必要に応じて行います。

しかし、すべての検査がすべての妊婦に必要というわけではありません。

検査の必要性は、個々の健康状態、妊娠の経過、既往歴などに基づいて、医師が判断します。

 

妊娠中は定期的な検診を受け、医師の指示に従うことが重要です。

 

 

  まとめ

 

それぞれの検査に、意味があり、安全に出産するために

定期検診はちゃんと受ける必要がありますね。

 

皆さんが元気な赤ちゃんを胸に抱ける日を、私も楽しみにしています^^

 

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