妊娠初期の異常について
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ベテラン助産師の本村啓子です。
今回は妊娠初期の異常とその原因、対処法について詳しく説明します。
初めての妊娠に限らず、いつもと違うことが起きたら不安になりますよね
そこで今回は詳しく書いていきます。
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出血
- 原因: 妊娠初期の出血は、流産や子宮外妊娠、子宮内膜症、子宮頸管ポリープなどが原因となることがあります。
- 対処法: 出血がある場合、安静にし、医師に連絡しましょう
- 妊娠初期の出血は通常ではないと考えて速やかに受診しましょう。
- 特に出血が激しい、痛みを伴う、または凝血異常がある場合は緊急で受診しましょう。
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悪心と嘔吐
- 原因: 妊娠ホルモンの変化や胎児から出るホルモンが原因で、通常は妊娠初期に起こります。
- 対処法: 頻繁な小食や、吐いた後でも水分を摂るように心がけましょう。
- この時期は赤ちゃんの栄養についてはさほど気にせず水分補給をしましょう
- (できれば葉酸を含む食材や、ビタミン・ミネラルなどは補給したいですね)
- 重度の嘔吐に悩む場合、医師に相談し、必要に応じて薬物療法を検討しましょ
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腹痛
- 原因: 腹痛の原因は子宮の成長、靭帯の緊張、便秘、子宮内膜症、炎症、流産の兆候などが考えられます
- 対処法: 軽度の腹痛は休息し、十分な水分を摂ることで和らげることができます。
- 子宮を支えている靭帯がひきつれて痛むこともあります。
- ストレスにより起きる場合もありますので心身の安静が必要です。
- しかし、激しい腹痛や出血がある場合は、直ちに医師に連絡しましょう。
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頻尿
- 原因: 妊娠初期から、子宮が膀胱に圧迫をかけるため、頻尿が起こります
- 対処法: 適度な水分摂取は大切ですが、夜間の頻尿を減らすためには寝る前に大量の水分を取らないようにしましょう。
- 発熱や痛みが伴う場合は膀胱炎なども考えられますので、医師に相談してください。
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発熱
- 原因: 妊娠中の発熱は感染症の兆候として考えられます
- 妊娠期間は平熱よりやや高いため37度台で症状を伴わない場合は安静でいい場合も多いです。
- 対処法: 適切な安静と水分補給が必要です。医師の診断と指示に従い、必要に応じて安全な薬物を使用しましょう。
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腰痛
- 原因: 妊娠に伴い、体重の変化や姿勢の変化によって腰痛が生じることがあります。
- しかし、急激な腰痛や下腹部の痛みは流産などの異常の兆候となります。
- 対処法: 軽度の腰痛は温かいシャワー、軽いストレッチ、適切な姿勢維持で和らげることができます。
- 痛みが激しい場合は医師の診察を受けましょう
これらの異常に対処する際には、自己判断をせず、医師や助産師のアドバイスを受けることが大切です。
早期の対応は、ママと赤ちゃんの安全を確保するために非常に重要です。
お母さんと赤ちゃんの健康を最優先に考え、身近なかかりつけの医師を頼り
安心して妊娠期間を過ごしてくださいね