妊娠と電磁波
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ベテラン助産師の本村啓子です。
妊娠中の電磁波の影響は現在、さかんに研究されています。
まず電磁波の基本と、妊娠中の女性におけるその影響に関する
これまでの研究を考えていきましょう
電磁波とは何か?
電磁波とは、電磁放射の形で伝播するエネルギーの波であり
光、ラジオ波、マイクロ波、赤外線、紫外線、X線などがこれに含まれます
これらは周波数と波長によって分類され
周波数が高いほどエネルギーは大きくなります。
日常生活では、
携帯電話、Wi-Fi、電子レンジ、テレビ、ラジオ
などから発生する電磁波に普段からさらされています。
妊娠中の電磁波への露出
妊娠中の女性が日常的に電磁波にさらされることは避けられませんが、
これが胎児にどの程度の影響を及ぼすかについては、まだ科学的な結果は得られていません
一部の研究では、高い電磁波の露出が流産や低出生体重
発達障害のリスクをわずかに増加させる可能性があるとされていますが
これらの結果はまだ確定的ではありません。
電磁波の種類と妊娠への影響
電磁波は非電離放射線と電離放射線に大別されます。
非電離放射線(例えば、携帯電話やWi-Fiからの放射線)は、
一般的には低エネルギーであり、DNAを直接損傷することはありません
一方、電離放射線(例えば、X線)は高エネルギーであり、
DNA損傷を引き起こす可能性があります
妊娠中のX線の使用は極力避けるべきですが
医療目的で必要な場合は、医師の指示に従うことが重要です。
予防策とガイドライン
電磁波への露出を最小限に抑えるためのいくつかの簡単な予防策があります。
例えば、携帯電話を身体から離しておく、
Wi-Fiルーターを寝室や滞在時間の長い部屋から遠ざける、
電子レンジを使用する際は距離を取るなどです
まとめ
現在のところ、生活環境で発生する電磁波は、
「おなかの赤ちゃんへの影響はない」と考えられています
WHOの見解でも
「通常の環境レベル電磁界へのばく露では、自然流産、奇形、出生時低体重、
先天性疾患などの有害な結果が生じるリスクは増加しないことが示されています」
書いてとあり、妊婦さんへの影響や健康への影響などはないとしています
現在も研究は進んでいますが、影響のあるなしに関わらず、
ストレスを避けるためにもたまには携帯を手放し、
自然の中でリラックスする機会を作りたいものですね