妊娠とインフルエンザ

助産師の本村啓子です。

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今回は妊娠とインフルエンザについてお話します。

 

 

インフルエンザは妊娠中の女性にとって特に危険です。

妊娠中は、女性の体が変化し、特に重症のインフルエンザにかかりやすくなるとされています。

 

インフルエンザによる合併症は、非妊娠時に比べて妊娠中はより重篤になることがあり、流産、早産、低出生体重など、妊娠に関連したリスクも高まります。

 

まずは、妊娠中の女性がインフルエンザを避けるために効果的な方法を紹介します

 

 

  インフルエンザの予防

 

 

 

良好な手洗いの習慣

 

 

手洗いは、インフルエンザウイルスを含む多くの感染症から身を守る最も簡単で効果的な方法の一つです。

石鹸と水で頻繁に手を洗うことを心がけましょう。

 

 

人混みや病気の人との接触を避ける

 

 

妊娠中は免疫システムが変化するため、人混みや病気の人との接触を避けることが重要です。

 

健康的な生活習慣の維持

 

バランスの良い食事、十分な休息、適度な運動は免疫システムを

強化し、病気から身を守るのに役立ちます。

 

定期的な医療チェックアップ

妊娠中の定期的なチェックアップは、母体と胎児の健康を維持するために

不可欠です。

 

十分な休息とストレス管理

ストレスや疲労は免疫システムを弱めることがあるため

十分な休息を取り、ストレスを適切に管理することが重要です。

 

症状がある場合は早めの治療

インフルエンザのような症状が現れた場合は、早めに医師に相談してください。

妊娠中は治療オプションが限られる場合があるため、迅速な対応が重要です。

 

インフルエンザワクチンの接種

 

妊娠中の女性はインフルエンザワクチンを受けることが強く推奨されています。

このワクチンは、母親だけでなく生まれてくる赤ちゃんにも保護効果を提供します。

そのため、インフルエンザワクチンは妊婦に特に推奨されています。

 

 

  インフルエンザワクチンの安全性

 

インフルエンザワクチンは妊娠中の女性にとって安全であると

広く認識されています。

 

多くの研究により、ワクチンが妊婦や胎児に重大な健康リスクを

引き起こすことはないことが示されています。

 

実際、ワクチンを受けることにより、妊娠中の女性と生まれてくる赤ちゃんの

両方をインフルエンザの合併症から守ることができます。

 

  水銀なしワクチン

 

一部のインフルエンザワクチンには、保存剤としてチメロサールが含まれています。

チメロサールには微量のエチル水銀が含まれていますが、

この量は安全なレベルとされています。

 

ただし、これに対する懸念から、多くの国では

妊婦向けの水銀不使用(チメロサールフリー)ワクチンが提供されています。

 

日本でも多くの産婦人科は水銀の入らないインフルエンザワクチンを用いています。

(大流行時は不足する場合もあります)

これらのワクチンは、チメロサールを含まないため、妊娠中の女性や小さな子どもに推奨されています。

 

  ワクチン接種のタイミング

 

インフルエンザワクチンは、妊娠中のいつでも安全に接種することができますが、

インフルエンザが流行する前に接種を受けることをお勧めします

 

インフルエンザのシーズンが通常冬にピークを迎えるため

通常、秋の早い段階でワクチンを受けることが推奨されます。

妊娠中のインフルエンザワクチンに関しては、医師や医療提供者と相談することが重要です。

個々の健康状態やリスク因子やワクチン接種のタイミングや種類についても、専門的な意見を得ることができます。

 

 

  まとめ

 

妊娠中のインフルエンザワクチン接種は、母親と胎児の健康を守るために非常に重要です。

水銀不使用のワクチンのオプションがあり、妊娠中のいつでも安全に接種することができます。

 

妊娠期間は免疫力が落ちていますので

いろんな感染症にかからないように気を付けて

母子ともに安全にお過ごしくださいね。

 

 

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