出産時のリラックスの大切さ

ベテラン助産師の本村啓子です

今日は出産時のリラックスの大切さについてお話します。

 

出産は身体的にも精神的にも、大変緊張や不安を感じることが多いでしょう。

助産師の私も自分の出産は何かと心配でしたので皆さんの気持ちはわかります。

リラックスできるようにしておくことは出産をスムーズに進めるために非常に役立ちます。

今回は、出産時にリラックスするための方法をお話します。


深呼吸

 

 深くゆっくりとした呼吸は、リラックスとストレス軽減に効果的です。

ゆっくりと3秒数えながら吸って、ゆっくりと5秒吐くことを心がけましょう。

呼吸法が変わってリラックスできてからスムーズに出さんが進んだ例を私は何人も取り上げてきました。

緊張は産道の筋肉を収縮させ、陣痛により生まれようとする圧力と反対の作用があります。

力を抜くことで効果的に陣痛を利用することができます。



イメージトレーニング


出産中に穏やかなイメージを思い浮かべることで、リラックス感を高めることができます。

愛する人々の顔やパートナー、赤ちゃんの顔を想像してみてください。

なかなか陣痛中はイメージできにくいので

写真を持参し赤ちゃんの絵をかいておいて、みながらポジティブな気持ちを大切にします。



音楽


自分がリラックスすると感じる音楽を用意しておくことで、

出産室をより快適な場所に変えることができます。

産院に許可を得て、リラックス効果のある音楽や自分の好きな音楽をかけてみてください。

 

マッサージ


腰のマッサージをパートナーにしてもらった、腰を温めることは、出産中の痛みや緊張を和らげるのに役立ちます。

おしりの割れ目の上あたりの仙骨を押したりマッサージしてもらうことがいいでしょう。

 

アロマセラピー



リラックス効果のあるアロマオイルを使用することで、環境を心地よくすることができます。

ただし、アロマオイルに関しては妊娠中に使用できないものもありますので、産院と相談して使用しましょう。

一例)米Moreland産婦人科によると、妊娠中に安全に使用できるアロマオイルは以下の通りです。


つわりや吐き気に役立つ

  • カルダモン
  • ジンジャー

リラックス感を高め、安眠に導く

  • フランキンセンス
  • ジャーマン/ローマンカモミール
  • ラベンダー
  • ネロリ
  • プチグレン
  • ローズ

気分を高める

  • ゼラニウム
  • レモン
  • パチュリ(パチョリ)
  • サンダルウッド
  • ワイルドオレンジ
分娩時
・ラベンダー
・ゼラニューム
・フランキンセンス
・ジュニパー

必ず医師に確認の上使用すること!

 

お風呂


お風呂に入ることは、筋肉の緊張を和らげ、痛みを癒すのに効果的です。

軽く陣痛が来た場合にはお風呂に入ることで進行する場合もあります

※2人目以降や、破水時はやめておきましょう。


サポート



安心感を感じるために、パートナーや助産師や

信頼できる人たちと共にいることがリラックスには大切です。


誰に付き添ってもらうか十分話をしておきましょう。

ここができていなくて、分娩時に入ってほしくない方が

入った経験が私もあります。

また事前に確認していたため分娩時の立会いを防止することもできました。

(私の場合は、お姑さんより、隣のお世話好きのおばさんとかの阻止が多かったです^^;)


まとめ


リラックスの方法は人それぞれ異なりますので、自分に合った方法を見つけることが大切です。

また、出産プランを事前に考え、希望や不安を医療スタッフと共有することも忘れずに行いましょう。

出産はあなたと赤ちゃんが主役でし、また家族にとっても忘れられない大切な瞬間です。

リラックスして安産になりますように願っていますね。