乳腺炎②

ベテラン助産師の本村啓子です

 

昨日の続きです.

本日は乳腺炎の予防と、治療方法について書きます。


  乳腺炎の予防


乳腺炎を予防するためには、以下のようなことが効果的です。


頻繁な授乳


頻繁な授乳によって乳腺の詰まりを防ぎます。

赤ちゃんの求めに応じて授乳することで、乳腺の過剰な負担を軽減します。

 

赤ちゃんの求めに応じる

 

赤ちゃんの授乳サインを注意深く観察し、授乳合図があればすぐに授乳を行います。


赤ちゃんが授乳を求めるサインとして、

手を口に入れる、唇をなめる、舌を出す、探り動作をするなどがあります。

 

乳房の張りを感じた時


母親が乳房の張りや詰まりを感じたら、乳腺炎につながる可能性につながる。


このような場合は、乳児が授乳を求めていたらすぐに飲ませ、

そうでないときは手で搾ります。

開通が良くないときに搾乳気を使うと逆効果の場合があります。


乳房の張りを和らげ、乳腺を空にすることで、乳腺炎のリスクを軽減します。

 

規則的に飲ませる(1時間以内のずれはほとんど問題がない)


授乳感覚が4時間以上開いたりすると乳腺炎が起きることがあります。


規則正しく授乳することで、乳腺の詰まりや炎症を防げます。


片側の乳房だけでなく、両側の乳房を均等に授乳することも大切です。


1階の授乳は慣れてきたら30分以内に終わることが望ましいです。

片方ずつ5分おきを口語に2セットが通常です。

 

授乳の頻度


新生児期は特に頻繁な授乳が必要です。

通常、新生児は授乳ごとに1〜3時間ごとに授乳を求めます。


夜間も同様に頻繁に授乳することが重要です。

乳腺を空にするために、十分な授乳頻度を確保します。

 

適切な授乳姿勢と授乳方法の実践

吸い付きの確認


右上の絵の様に、、赤ちゃんの口が乳首と乳輪をしっかりと覆っているか確認します。

乳首の中央部分よりも広い部分を赤ちゃんの口に含ませ、

乳輪も含めて乳房をしっかりと吸っているかを確認します。

 

赤ちゃんのポジショニング

赤ちゃんが正しい姿勢で授乳できるように、ママはは適切な姿勢をとります。

背筋をまっすぐにし、背もたれのある椅子やクッションを利用して背中をサポートします。

 

授乳姿勢


母親は、自分や赤ちゃんの快適さに合わせて授乳姿勢を選択します。

一般的な授乳姿勢には、横向き授乳、立て抱き

フットボール抱きなどがあります。


自分の胸や乳首の形、また赤ちゃんが吸いやすい形で飲ませます。

できるだけ深くなませて、浅くならないようにしましょう。


乳首のすぐ下に、刺激のポイントがあり

しっかり吸わせることで、反射的に出てくるようになります。

 

乳房の位置と姿勢

 

授乳時に乳房の位置を調整し、乳房を赤ちゃんの口に近づけます。


赤ちゃんを持ち上げる必要がある場合は、授乳クッションや枕を使ってサポートします。

赤ちゃんの頭と体を正しい位置に保ち、楽な角度で授乳できるようにします。


胸骨と乳首の位置が一直線であり、また赤ちゃん口唇とのどの奥の位置も

一直線になるように調節します。

 

乳房の清潔


乳房の清潔を保つことも乳腺炎の予防に重要です。

 

授乳前の手洗い


 授乳をする前に、手を十分に洗います。

手には細菌やウイルスが付着している可能性があるため、

清潔な手で授乳することが重要です。


乳房の清潔


授乳前後に乳房を清潔に保つことが必要です。

(毎日のシャワー・1か月過ぎたら入浴も欠かさず行います。)


授乳前は乳頭や乳輪周囲を柔らかい布で拭き取り、乾燥させます。


昔は消毒していましたが、肌荒れと、常在菌を殺してしまうので

今はあまり推奨されません。


乳腺炎の予防のために、母乳や汗をこまめに拭き取ります。


乳首の保護

 

乳首が乾燥している場合は、保湿クリームや乳首クリームを使用して保護します。

乳首の乾燥やひび割れを防ぐことで、乳腺炎のリスクを軽減します。

 

乳頭の清潔


乳頭には母乳や汗が付着しやすいため、授乳後に清潔な布で乳頭を拭き取ります。

汚れが残っていると、細菌の繁殖や感染のリスクが高まります。

 

ストレスの軽減と充分な休息


ストレスの軽減


 ストレスは免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくします。

特に新生児の世話や授乳に伴うストレスは、母親の免疫機能に影響を与えます。

ヨガ、深呼吸法などのリラクゼーションを行い、日常生活でのストレスを軽減します。


また、家族や友人、専門家と話をしたり

サポートを受けることで、ストレスを分散させることができます。


睡眠の重要性


充分な睡眠をとることは、免疫機能を維持するために不可欠です。


赤ちゃんの睡眠サイクルに合わせて

ママも睡眠を取るように心がけましょう。


日中の赤ちゃんの昼寝時間は、ママも休息を取ることが重要です。

赤ちゃんが眠っている間に、休息をとるかリラックスする時間を確保しましょう。

 

バランスの取れた食事


食事は、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどの

栄養素がバランスよく含まれるように心がけます。


タンパク質は細胞の修復や免疫機能の維持に重要です。


繊維を豊富に含む野菜、果物、全粒穀物などを積極的に摂取することは

食物繊維は腸内環境を整え、便通を良くすることで、免疫力を整え、乳腺炎のリスクを軽減します。


オメガ-3脂肪酸を豊富に含む魚やナッツ類、抗酸化作用のあるビタミンCやEを含む果物や野菜など、

炎症を抑える効果が期待される食品を積極的に摂取します。


過度な加工食品や糖分の摂取は炎症を引き起こす可能性があります。

過剰な糖分摂取は血糖値の上昇をもたらし、免疫機能を低下させることがあります。


十分な水分摂取

 

充分な水分を摂取することは、体内の代謝や排泄機能をサポートし、

乳腺の健康を保つために必要です。


特に授乳中は、水分が失われやすいので、こまめに水分補給を行いましょう。

(まれに母乳過多の場合は水分が少し控えめにと言われる場合もあります)

 

適切な授乳ブラの選択


授乳ブラを選ぶ際には、正しいサイズを選ぶことが重要です。


乳腺の詰まりや乳腺炎のリスクを軽減するために、フィッティングやサイズの調整に注意します。


ノンワイヤー


締め付けのない、ノンワイヤーがいいです。

急に大きくなる胸にも対応できるものにしましょう。

 

通気性


授乳ブラの素材も重要です。

伸びが良く通気性の良い素材や肌にやさしい素材を選ぶことで、

乳房の湿気や蒸れを軽減し、清潔な状態を保ちます。

 

サポート力の確保


授乳ブラは、乳房をしっかりサポートすることが求められます。


特に授乳中は、乳房が大きくなりやすいため、今後下垂しないためにも適度なサポート力が必要です。

サポートにより、乳房の負担を軽減し、乳腺炎のリスクを低減します。


授乳の利便性


授乳ブラは、授乳の利便性も考慮して選ぶことが重要です。


授乳パッドやフロントホックなど、授乳をスムーズに行える機能があるかどうかを確認します。


授乳が簡単でストレスなく行える環境を整えることで、乳腺炎の予防につながります。


清潔な状態の維持


授乳ブラは定期的に清潔に保つことが重要です。


汗や皮脂などが付着すると、乳腺の詰まりや感染のリスクが高まります

授乳ブラの定期的な洗濯や清潔な着用を心がけ、乳腺炎の予防に努めます。

 

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  終わりに


予防できることも沢山あることがわかりあることが

長くなりましたので、治療についてはまた明日^^


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