一生を助産師として過ごす

助産師の本村啓子です。

 

 

しばらく商品制作でバタバタしてました。
今日は思い出を書きたいと思います。
28年前、私は千葉の病院で働いていた。
 
中絶の目的で入院してきた妊婦の悩みを聞いていた。
皆さんいろんな背景があっての中絶だったので
私も、特に感情的になる事もなく話を聞いていた。
その中で、その女性はまだ中絶する事に悩んでいたのがわかったのは覚えている。
私が、一つ二つ何か言っただろうか。
その女性は泣き出してしまった。
膝から崩れ落ちて、私は産みたいんです
それがわかりました。ありがとうございますと
そう言った。 
主治医との話し合いの結果、妊娠を継続する事になり
出産する事になり地元の産院へと帰っていった。
それから一年後、肝臓がんの妊婦さんの
出産に立ち会った。
出産は無事に終わり、お母さんは外科病棟へ
新生児はベビー室で預かって育てていた。
ママは日に日に衰えていき、最後は歩行が出来ずに
車椅子で面会に来ていた。
だけど、ママの顔は明るかった。
「来週実家の両親が来て、赤ちゃんを北陸に連れ帰ります。私はいなくなるけど、ベビーはきっと幸せになってくれると思います」
そう語った彼女のキラキラする眼差しは忘れられない。
それから1か月もしないうちに、彼女は亡くなった。
あるとき14週で破水した妊婦がいた。
産科の部長先生は、自然に任せた治療をしていた。
しかし、羊水はかなり少なく、週数的にもまだまだ
長期戦で、炎症反応が強く出始めてきた。
まだ若い妊婦さんだったので、炎症が進むと
今後の妊娠への影響も大きい。
私は意を決して産科部長と話をした。
以前、違う病院で未熟児の早期破水で
18週から35週までシャンデリアの様な点滴で
妊娠継続させて出産した経験がある事。
だけど、破水による肺の成熟不全で
1週間も持たずに亡くなったこと。
現在の状況から判断して、このまま消極的な治療をしてると、妊婦さんへの今後の健康への影響が
大きい事。
現在の状況をしっかりと伝えて欲しい事。
今の医学的な現実をお伝えして欲しい事。
その上で、本人に判断して欲しい事を
10歳ほど年上の部長に真剣に話をしていた。
結局、その方はそれから数日後に
積極的な治療のもと退院する事となった。
その後、部長は私にこう言ってくれた。
「本村さんが、経験を話してくれたから、僕も決断できたよ」と。
その一年後、彼女は元気な赤ちゃんを迎え
笑顔で退院していった。
 
あれから数十年。
いろんな経験をした私は
彼女たちから貰った素敵な時間を思い出しながら
ママの為の商品作りをしている。
家族と一緒に私の中心にある母性を
大切にした仕事をしている。
あの時のベビー達にも大人になって使ってもらえて
いたら嬉しいと思う。
生きがいと、仕事がリンクしたときに
それは素敵な光を放つものになり
周囲も応援してくれる。
女性が元気で幸せな社会はきっと素敵になると思う。
だから、一つ一つ丁寧に、ママ達に
商品やサービスを届けられる様に
これからも頑張っていきたいと思う♡
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そんな思いを込めた商品をこの度リリースしました。
10か月の想いをしっかりと守り続けるトツキノオト
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おたんこ助産師さんとの共同開発です!

 

 

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おかげさまでトツキノオトは
リリース初日に母子手帳カテゴリーで
楽天デイリー1位が取れました。
皆様に素敵なマタニティライフをお届けできるように
これからも頑張ります。
応援よろしくお願いいたします。
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