喃語(なんご)とクーイングの違い

ベテラン助産師の本村啓子です

今回は喃語とクーイングの違いについて説明します。

 

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喃語(なんご)とクーイングは、赤ちゃんが言葉を発達させる過程で現れる

異なる段階の音声発達を示す言葉です。

 

以下がそれぞれの違いです。


  1. クーイング (Cooing)


時期


生後2~3ヶ月頃から始まります。



内容


クーイングは、赤ちゃんが「アー」「ウー」「エー」など、母音に似た音を発することを指します。

これらの音は非常に柔らかく、舌や口の動きが少なく、主に喉から出る音です。



目的


クーイングは、赤ちゃんが声を出すこと自体を楽しんでいる段階で

周囲の大人の反応を観察し、声を出す感覚を学んでいる段階です。


この時期の発声は、コミュニケーションというよりも、音を出すこと自体が目的です。



「クーイング (cooing)」は略語ではなく、英語の「coo」という動詞から派生した言葉です。

「coo」は、ハトの鳴き声(クークーという鳴き声)を指す言葉で、

赤ちゃんが出す穏やかな母音に似た音が、ハトの鳴き声に似ていることから「cooing」と呼ばれます。


  2. 喃語 (Babbling)


時期


 生後4~6ヶ月頃から始まり、1歳頃まで続きます。


内容


 喃語は、「バババ」「ダダダ」「マママ」などの繰り返しの音節を発することを指します。

これには、母音と子音が組み合わさった音も含まれます。


喃語はクーイングに比べて音の種類が豊富でより複雑な音を発するようになります。


目的


 喃語は、赤ちゃんが言語の基本的な音を練習している段階であり、言葉の基礎を築いています。

大人の言葉を真似するように音を出すことも多く、コミュニケーションの基礎を形成し始めている段階です。


「喃」は「話す」「語る」という意味を持つ漢字で

「喃語」は、赤ちゃんが発する「意味のない言葉」のことを指します。


  主な違い


クーイングは、音を出す楽しさを学び、主に母音に似た単純な音を出す段階です。


喃語は、より複雑な音を練習し、母音と子音を組み合わせた音を発し、言葉の基礎を築く段階です

このように、クーイングは喃語に至る前の初期段階の音声発達を示し、喃語はより言語に近づいた段階を示します

 

  まとめ


だんだんいろんなことができたり反応が出てくるとますますかわいくなりますよね。

でも、この時期はママは無理しないで、昼寝や休憩をしっかりとるようにして

身体をいたわってくださいね。


体力を過信せず、早めに休息をとること大事ですよ!