オムツかぶれについて

べテラン助産師の本村啓子です


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オムツかぶれは、赤ちゃんにとって非常に一般的な皮膚のトラブルの一つで、

主にオムツをしている部分の皮膚に生じます。


オムツかぶれついて今回は書きます。


  オムツかぶれの原因


オムツかぶれの主な原因は以下の通りです。


便と尿




オムツの内側が湿っていると、皮膚に対する摩擦が増え、皮膚のバリア機能が低下します。

尿に含まれるアンモニアや、便に含まれる

酵素は皮膚を刺激し、

かぶれを引き起こすことがあります。


また便の拭き残しで、肌荒れが増強されることもあります。



摩擦

オムツ交換時の拭きとるときの摩擦が原因でオムツかぶれがひどくなることがあります。

1日に6回以上の尿や、新生児の時には尿と同じくらいの回数出る便のふき取り時に

摩擦を与えないように気を付けます。



乾燥不足


オムツの交換後の乾燥が不十分で、

蒸れて皮膚の炎症を引き起こす可能性があります。



オムツの材質


通気性の悪いもの、また、吸水はすごく良いのに

その分逆に吸水ポリマーが多くて通気性が悪めのものなどもあり

それぞれの赤ちゃんによりあう合わないがあります。


また、オムツ自体の材質が赤ちゃんの皮膚に合わない場合、

アレルギー反応を引き起こすことがあります。



  オムツかぶれの症状




オムツかぶれの症状には、以下のようなものります。


赤みや発疹がオムツをしている部分に現れる

皮膚が腫れている、または温かくなっている

赤ちゃんがいつも以上に不機嫌で、オムツ周辺を触られると泣く




  オムツかぶれの予防



オムツかぶれを予防するためには、以下の対策をお勧めします。



頻繁なオムツの交換


オムツはこまめにチェックし、濡れている場合はすぐに交換します。

また、交換してから3時間たっていたら、少ししか出ていなくても交換しましょう。

蒸れたりしてきます。



清潔保持



オムツ交換時には、赤ちゃんのおしりを優しく拭き、

完全に乾かしてから新しいオムツをつけます。


おしりふきの厚手のもので押さえ拭きをすることや

肌温のお湯で洗い流してあげるといいでしょう。

専用の入れ物に、40度ほどのお湯を入れ、ガーゼやいらない布、

厚手のキッチンペーパーを使い洗い流してあげましょう。




オムツ交換後の乾燥


可能であれば、1日に数回はオムツなしの時間を作り、皮膚を乾燥させます。


夏場はオムツかぶれやすくなるので、オムツ交換後には、

タオルなどで拭いて乾かすことが必要な場合があります。


暑くない温度のドライヤーを遠めに充てることで乾燥させることが有効な場合もあります。



バリアクリームの使用


オムツを当てる部位にバリアクリームや亜鉛酸化物クリームを塗ることで、

尿や便の刺激から皮膚を保護することができますが

初めての場合は、状態を見せながら病院で指示を受けて

どのような薬を塗るといいか尋ねましょう



  オムツかぶれの治療

 




オムツかぶれの予防に記載したことを継続して行っても治らない場合は

医師の診察を受けることが大切です。


細菌の種類により、医師は、抗真菌クリームやステロイドクリームなど

全く違う軟膏を処方されることもあります。




  まとめ


オムツかぶれは、適切な予防と早期治療によって、

ほとんどの場合で改善が期待できます。


夏場などは昼間だけでも布おむつを利用してみると

通気性が良く、治りやすくなりますのでお試しあれ。