べテラン助産師の本村啓子です
今回は目覚ましく成長する赤ちゃんの成長と能力の発達を
月齢ごとに具体的に説明します。
視力
生後0〜2ヶ月
新生児の視力はかなり低く、
30cm程度の距離にある物や人の顔しかはっきりと見ることができません。
この時期の赤ちゃんは光や動く物に反応を示し追視という行動が少し出てきます。
生後3〜4ヶ月
赤ちゃんの視力が徐々に発達し始め、色の識別が可能になります。
また、物体を追う能力(追視能力)がさらに向上します。
生後5〜8ヶ月
赤ちゃんは遠くの物体を認識し、視界の中心で物体を捉える能力が発達します。
この時期になると、手の動きと視覚を連動させる「手と目の協調」が向上します。
聴覚
生後0〜1ヶ月
新生児は生まれた時から聴覚が発達しており、
特に人の声や親の声に敏感です。
他の機能同様、胎内から聴覚は発達しています。
生後2〜4ヶ月
赤ちゃんは特定の音や声により積極的に反応し始め、
声の方向を向くようになります。
生後5〜6ヶ月
音源の位置をより正確に特定できるようになります。
味覚
生後0ヶ月
新生児は甘い味に反応し、これが母乳やミルクへの好みにつながります。
生後4〜6ヶ月
固形食を導入する頃、赤ちゃんはさまざまな味に対する反応を示し始めます。
笑顔
生後1〜2か月:
生後1〜2か月の赤ちゃんは、主に睡眠から目覚めたときや、
お腹が満たされて満足したときなど、心地よい状況下で微笑むことがあります。
これは基本的な生理的な反応であり、まだ意識的な笑顔とは異なります。
生後3〜4か月
生後3〜4か月になると、赤ちゃんの笑顔はより意識的で明確になります。
特に親や身近な人との視線の交換やコミュニケーションの中で、
にっこりとした笑顔を見せることが増えます。
この時期の笑顔は、赤ちゃんが周囲の人との関係性を楽しんでいる証拠です。
生後5〜6か月
5〜6か月になると、赤ちゃんの笑顔はより多様化し、
より明確に表現されるようになります。
赤ちゃんは遊びや視覚的な刺激に反応し、笑顔で喜びを表現することが増えます。
また、声や仕草で笑いを引き起こすこともあります。
生後7〜9か月
生後7〜9か月になると、赤ちゃんの笑顔はより社交的になります。
他の赤ちゃんや親しい人との関わりの中で、笑顔を交換することが増えます。
赤ちゃんは周囲の人々との関係を楽しんでおり、
コミュニケーションを通じて喜びを共有します。
生後10〜12か月
10〜12か月になると、赤ちゃんの笑顔はさらに発展し、より意味を持つようになります。
赤ちゃんは自分の行動や表現に対する反応を見て、自己肯定感や社会性を育みます。
また、笑顔は赤ちゃんのコミュニケーション能力を向上させ、周囲の人々との関係をより強固にします。
運動能力
生後0〜3ヶ月
頭を少し持ち上げたり、手足を動かしたりしますが、大きな動きは限られています
赤ちゃんの指しゃぶりは、個人差はありますが
生後2~4ヶ月ごろからみられる場合が多いとされます
生後4〜6ヶ月
赤ちゃんは首がしっかりと支えられるようになり、
腹ばいの姿勢で頭を持ち上げることができます。
生後7〜9ヶ月
はいはいを始める子もいます。
座ることができるようになります。
生後10〜12ヶ月
多くの赤ちゃんがつかまり立ちをし、一部は歩き始めます
発語
生後1〜2か月
この時期の赤ちゃんは、基本的に泣くことや唸ることが主なコミュニケーション手段です。
泣き声や唸り声を通じて、赤ちゃんは不快や飢餓、眠気などを伝えます。
生後3〜4か月
赤ちゃんは、より多くの音を発声するようになります。
単音の「あー」「うー」といった音や、笑顔や喜びを示す「コーン」といった声が聞かれることがあります。
また、赤ちゃんは声を上げて話しかけると、声を返してコミュニケーションを試みることがあります。
生後5〜6か月
この時期には、赤ちゃんの声のパターンが豊かになります。
単音だけでなく、二つの音を組み合わせて「あーが」「うーぱ」といった音を出すことがあります。
また、感情表現が豊かになり、喜びや不満を声に出して表現することが増えます。
生後7〜9か月:
赤ちゃんは、より複雑な音のパターンを模倣し始めます。
短い言葉や単語のような音を発することがあります。
また、周囲の音や言葉に反応し、模倣することも増えます。
生後10〜12か月:
この時期には、赤ちゃんの発語がさらに進化します。
単語のような音を発することが増え、身近な物や人の名前などを理解し
それに反応するようになります。
また、独自の言葉や鳴き声を持ち、自分の意思を伝えるようになります。
知的能力
生後0〜3ヶ月
顔や物に対する興味を示し、簡単な原因と結果の関係を学び始めます。
生後4〜6ヶ月
自分の名前に反応し、社会的な笑顔を見せます。
生後7〜9ヶ月
「いないいないばあ」のようなかくれんぼの遊びを理解し楽しむようになります。
生後10〜12ヶ月
簡単な単語を理解し、意味を持つジェスチャーを使うことがあります。
おわりに
育児は3か月おきに楽になります。
最初の3か月はv無我夢中で、授乳と、育児と、睡眠で終わります。
3か月たち首が座ると、少し外にも連れていけたりしてほっとします。
6か月になると、お座りができ視野が広がり、一人で遊べる時間ができます。
9カ月ではハイハイや伝い歩きが始まり、視野がまた広がります。
1歳くらいで歩き、そのころには、また目を離せないという
違う大変さが来ますが、育児も少し落ち着きます。
大変ではありますが、楽しんで育児をしていきましょうね。
うまくいかなくても大丈夫。
いろんな経験をしながら、ママも赤ちゃんも成長しましょう。