1歳までの赤ちゃんの節句

べテラン助産師の本村啓子です


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今回は1歳までの赤ちゃんの節句についてお話します。

 

  節句

 

 【お七夜】

 

赤ちゃん誕生の日から7日目の夜に 名前を決めて

赤ちゃんの健やかな成長を願う平安時代から続く伝統行事です 


命名書を飾り、お赤飯や尾頭付き の鯛でお祝い膳を用意します 

病院から退院する日がこの頃なので 退院祝いを兼ねて行っても よいでしょう 


但し、食べ過ぎに注意! あっという間に乳腺炎になってしまいます。 




【お宮参り】


生後30日後に神社に参詣して 赤ちゃんの健やかな成長を願います 


通常男の子は生後31日後 女の子は生後33日後頃ですが 地域の風習によって様々です 

あまり日にちにはこだわらず 赤ちゃんやママの体調を優先し、

気候や天気のおだやかな日で赤ちゃんの機嫌の良い時間帯を 選びましょう 



正式な祝い着は 男の子は 「羽二重地の紋付きで 鷹やめでたい図柄ののし目模様」 

女の子は 「縞子地や縮緬地に花柄などを あしらった友禅模様の紋付き」 が使われます 

母方の実家から贈るのがしきたりとされており、その場合紋は母親の実家のものとなります 


しかし、最近はベビードレスに ケープなどで行うことも多いですね。 


お宮参りは正式には赤ちゃんの両親、父方の祖母の3人で行われていました。


神社では、父方の祖母が赤ちゃんを 抱き、

その後に両親が従って参拝します。



お賽銭をあげて鈴を鳴らし、参拝するだけでもいいですし 

社務所におはらいを申し込み 初穂料を払うやり方もあります 


あくまで正式なやり方ですので 

今は里帰り中とかもあり ママのご両親が一緒に行かれる事も 多いです 



【お食い初め】


 赤ちゃんに生まれて 初めてごはんを食べさせる儀式です 。

これは、その子が一生食べ物に 困らないようにという願いを 込められたお祝いです。


お祝いの時期は地方によってまちまちですが 

ちょうど離乳が始まる 生後100日目頃に行うことが多いようです。


 お食い初めは、赤ちゃんのために 食膳を整え、実際に食べさせるまね をして祝います 

これは歯が生えるほどに 成長したことを喜び、子どもの一層 の成長を願う儀式です 

この日のためにお膳、お椀、お箸を 新調します 


メニューは一汁三菜を基本に 尾頭つきの鯛、煮物、赤飯 香の物、汁の5つです 


最近では実用的な 離乳食用食器セットを使ったり 

メニューも実用的にベビーフードや おかゆなどにすることも多い様です 


お祝いの品としてはお食い初め用のお膳 銀のスプーン(外国では食べ物に 困らないようにと贈る)

離乳食用食器セットなどが選ばれます 

 



【ハーフバスデ―】



ハーフバースデーは、赤ちゃんが生まれてから半年が経過した日をお祝いするイベントです。

最近よく耳にするようになりましたね。


通常の誕生日と同様に、親や家族が赤ちゃんの成長を祝福し、記念に残すために行われます。


このイベントは、最近ではより注目されるようになっており、

親たちにとって特別な日として位置づけられています。


ハーフバースデーを祝う方法は様々ですが、一般的な傾向としては、

親しい友人や家族を招いて小さなパーティーを開くことが挙げられます。


このパーティーでは、赤ちゃんにちなんだテーマを取り入れたデコレーションやケーキ、

写真撮影などが行われることがあります。


また、ゲームやアクティビティを通じて、

親しい人々と楽しい時間を過ごすことも一般的です。


ハーフバースデーのイベントは、赤ちゃんの成長を記念し、

親や家族が愛情を示す機会として非常に意義深いものです。


赤ちゃんの一生において、大切な思い出となることでしょう。



【初節句】


 赤ちゃんの誕生後 初めての節句のお祝いが 「初節句」です 

男の子は5月5日の「端午の節句」 女の子は3月3日の「桃の節句」 に祝いますが、

生後1~2ヶ月で 節句の時期がきてしまうような 場合には、

翌年の節句に行う場合があります。


初節句は赤ちゃんの成長を喜び 将来の健康と幸せを祈るお祝いです 


「端午の節句」には武者人形 よろいかぶとを飾り 

こいのぼりをあげ、かしわもちや ちまきなどを用意します 


「桃の節句」にはひな人形とともに ひしもち、白酒、桃の花や菜の花 などを飾って祝います 


よろいかぶとやひな人形などは 昔は母親の実家から贈られるのが しきたりでしたが 

今は誰が贈っても間題はありません 


住宅事情もあり、部屋が狭い場合も 多いので、

女の子なら夫婦雛 男の子なら兜だけでも十分です 


当日は簡単なホームパーティーなど で祝います 


初節句にいただいたお祝いには お返しは特に必要ありませんが 

お礼の手紙や子どもの写真などを 送って感謝の気持ちを伝えましょう

 

  まとめ

 

出来る範囲で赤ちゃんの成長を 喜ぶ心が一番大切ですね(*^^*)