べテラン助産師の本村啓子です
今回は産後のシャワーについてお話します。
過去と現在
1か月検診までは、子宮の入り口が完全には閉じていないので
子宮内感染の危険性があるので湯船には入れません。
産後の創部(会陰切開や裂傷)のケアには、清潔さが非常に重要です。
ウォシュレットを使うことで、優しくて清潔なケアができます。
ただし、以下の点に留意することが重要です。
優しい水圧と温度
ウォシュレットを使用する際には、水圧を優しく設定し、温度を快適なレベルに調節します。
高圧の水流や熱すぎる水温は切開部に刺激を与える可能性があります。
産後の切開の傷は3日目までが強いですが、4日目からはかなり良くなります。
ちゃんと縫合されて、内出血などない状態でしたら
循環を良くするために、創部の洗浄はお勧めです。
清潔な水
使用する水は清潔であることが重要です。
必ず排便の時使う場所ではなく、ビデ部分をつかしましょう。
ウォシュレットの水が汚れていたり、細菌が繁殖していると感染のリスクが高まります。
定期的にウォシュレットの清掃を行い、清潔な状態を保つようにします。
優しい操作
ウォシュレットの操作は優しく、丁寧に行います。
切開部を直接的に強く洗浄したり、こすったりすると、
刺激や痛みを引き起こす可能性があります。
水流を当てる際には、切開部から遠ざけるように心がけます。
温度は40度くらいまでの温かいお湯をつかします。
それにより、循環が良くなり、創部が早く治ります。
ウォシュレットを使用した後は、優しく柔らかいタオルで水分を拭き取ります。
強くこすったり摩擦を加えたりしないように注意します。
また、拭き取りの際には清潔なものを使用し、細菌の感染を防ぎます。
ウォシュレットを使用する際には、これらのポイントをしっかりと守り、安全かつ快適なケアを行いましょう。
まとめ
前は、産後の傷部分は消毒をしていましたが
今はお湯で洗浄しても効果はあまり変わらないことが知られています。
どちらにしても清潔が大切ですね。